2-教える技術19

【コーチング】09 自分の歩き方は一緒に歩く人がいると意識できる

火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらくコーチングの話題で書いています。

前回は、アドラー心理学ベースのコーチングでは、まずあなたには価値があるということを言い、その上で、あなた自身が追及している自己理想を明らかにすることをいいました。自己理想さえ見失わなければ、そこで生まれる劣等感はすべて集中した努力に変換できます。

では、その自己理想はどのようにして意識できるのでしょうか。自分がなりたいと思う理想の方向性は何なのか、最終的には自分の人生をどのようなものにしたいのか、ということは実はなかなか意識できません。しかし、意識できないまでも、自分の考え方と行動は自己理想に合致する方向性で決めていて、そちらに向かって動いています。これをアドラーはライフスタイルと呼びました。

ライフスタイルは自分にとってあまりにも自然なことなので、表立って意識することはありません。それはちょうど自分のペースで歩くようなものです。自分の歩き方についてふだん意識することはありません。自然にいつもの調子で歩けばいいだけです。しかし、誰かと一緒に歩くときは、自分と相手のペースが違うことに気づきます。そのとき初めて自分の歩き方と他者の歩き方が違うということに気づくのです。

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