4-お勧めの本

【本】清野雅子・岡山恵実『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』:子育てや子どもとの関係に悩んでいるすべての親に読むことを勧めたい。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。

清野雅子・岡山恵実『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』(小学館, 2018)

■推薦文

アドラーが言う子育てとは、自分の子どもが自立し、協調できる人に成長してもらうために、親としての考え方や行動をどのように変えていけばいいのかということのトレーニングだ。子どもにはまったく問題がない。問題があるとすれば、賞罰を使い、自分の思うように子どもをコントロールしようとする悪気のない親なのだ。

この本は、親が自分を変え、子どもとの関係性を良いものに変えていくためのペアレントトレーニングプログラムである「パセージ」の内容を丁寧に解説している。文章は具体的であり、話題も整理されていて、もしかするとパセージのテキストよりもわかりやすいほどだ。また随所にはさまれているマンガもよくありそうな話題を具体的に伝えるのに役立っている。

さらにパセージプログラムのキモとも言える「課題シート」の具体例が載っていることもこの本の価値を高めている。子育てや子どもとの関係に悩んでいるすべての親に読むことを勧めたい。

そしてもしこの本が気に入ったら、パセージの考え方にのっとって書かれた次の本もお勧めです。

向後千春・吉田尚記『アドラー式「しない」子育て』 (白泉社, 2017)

マガジン「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただきありがとうございます。このマガジンは毎日更新(出張時除く)の月額課金(500円)マガジンです。テーマは曜日により、(月)アドラー心理学(火)教えること(水)フリーテーマ(木)お勧めの本(金)連載記事(土)注目の記事(日)お題拝借で書いています。ご購読いただければ嬉しいです。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。