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【アドラーオンライン】13 ライフスタイルは何歳くらいまでに、どのように形成されるか

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。しばらくアドラーオンラインの内容で書いています。ビデオと質疑応答で学ぶ「アドラーオンライン(note版)」もお試しください。現在ここで連載しているアドラー心理学の記事もまとめて読むことができます。

前回は、ライフスタイルという概念を導入しました。これは現代心理学のパーソナリティにほぼ合致する概念です。しかし、アドラー心理学では、その人の動きの方向を重視しています。その方向とは自分の理想像であり、人生目標です。私たちは常にその方向を目指して生きているのです。

さて、ライフスタイルは何歳くらいまでに、どのように形成されるのでしょうか。人は生まれてくると、まず共同体における「所属 belongingness」を求めます。なぜならば、所属がないと、生物学的にも(食べ物や住む場所)、社会学的にも(友だちや仕事仲間)生きていけないからです。

自分が所属する共同体は成長とともに変わっていきます。生まれてきて最初の共同体は家族です。成長するにつれて、近所の同年代の子どもや保育園、幼稚園での遊び仲間の共同体に所属していきます。学校に入るとクラスメイトの共同体に所属を見つけます。仕事をするようになると職場の共同体に所属します。歳をとってリタイアすると再び家族の共同体が所属の中心になります。

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