9-号外_バラ

「ライフスタイル論」3本(2017年4月のnote記事より)

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今回は、2017年4月のnote記事から、「ライフスタイル論」3本をまとめてお届けします。

07 「OK。もうストーリーを考えるのをやめて行動しよう」
08 行動することによって自分が作り出したストーリーを書き換えることができる
09 コーヒーを頼んだのにカフェオレが来たときの対応にあなたのライフスタイルが現れる。

07 「OK。もうストーリーを考えるのをやめて行動しよう」

前回は、何か決断をしなければならないイベント(ライフタスク)が起こったときに、自分の自己理想に沿うような形でストーリーを作り出すということを言いました。

たとえば「締め切りの近い仕事を先延ばしする」という行動は同じものであっても、「私は優秀であるべきだ」という自己理想を持っている人は「先延ばししても、短時間でやったのだから多少不出来ではあっても、自分は優秀であるという自己理想は侵害されない」と考えます。

一方、「私は人から好かれているべきだ」という自己理想を持っている人は「先延ばししても、短時間でやったのだからという言い訳をすれば相手に幻滅されることは避けられる」と考えます。

このようなストーリーは「自分の何を守るのか」を表現しています。自分の優秀さを守るのか、自分の人気を守るのか、自分の地位を守るのか、自分の安全を守るのか。自分の何を守るのかは、人によってさまざまです。しかし、それが脅かされるリスクがあることを感じると、不安を生み出したり、行動を躊躇したりします。これを「Safeguarding(防衛)」と呼びます。

たとえば締め切りが近づいてきた仕事のように、毎日のイベントの中で問題解決を図らなければならないようなことは、多かれ少なかれ自己理想を脅かすリスクがあるものです。そのときに自分を防衛するために、行動を躊躇してしまうことがあります。そのために言い訳のストーリーを作り出します。自分を納得させるためです。

行動しないでいるためにストーリーを作り出すのですね。そうするとそのストーリーの中に安住することができるのです。しかし、それは単なる妄想です。行動しないのですから、状況はまったく変わっていないのです。状況を変えるためには、行動しなければなりません。そのためにはストーリーを作り出すことをストップさせることです。

「自分が何を守ろうとしているのかはわかった。OK。もうストーリーを考えるのをやめて行動しよう」

行動した結果、うまくいかないこともあるかもしれません。しかし、それはうまくいかないということがわかったという意味で状況を進展させるものなのです。つまり解決の方向に進んだということです。失敗ではありません。

08 行動することによって自分が作り出したストーリーを書き換えることができる

前回は、自分が作り出したストーリーは自分の何を守るか (safeguarding) を表現しているということを言いました。そして、自分が守っているものが何なのかがわかれば行動することができるのです。

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