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【教える技術】#09 態度技能とは「決心し、それを実行するまでの技能」

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座の内容を連載しています。

前回までに、運動技能と認知技能の教え方について見てきました。今回から態度技能の教え方について取り上げていきます。

「態度技能の教え方」と聞いて、おやと思う人がいるかもしれません。「態度は技能なのか」ということと「態度は教えられるのか」という点が議論になるところでしょう。

日常的な文脈で使われる「態度」という単語は「冷たい態度」「積極的な態度」「横柄な態度」「大胆な態度」のように「その人に特有な、変化しにくい振る舞い方の様式」というような意味合いが強いものです。これらの用例を見ても、ほぼ「性格」と同じ意味になっています。したがって、態度はその人固有のものであって、変わりにくいということになるのでしょう。

態度が性格のようなものであるとすれば、「態度は技能なのか」という1番目の議論が持ち上がってきます。

しかしよく考えてみると、「冷たい態度」でも「積極的な態度」でも「横柄な態度」でも「大胆な態度」でも、本人がそういう態度を取ろうと決心しさえすればできます。このように態度を技能として扱う場合は、「特定の行動様式を取ろうと決心し、それを実行する技能」と定義できます。つまり、態度技能とは「決心し、それを実行するまでの技能」であるということです。

では、態度技能が「決心し、それを実行するまでの技能」とすれば、それを教えることはできるのでしょうか。これが2番目の議論です。

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