7-お題

【お題拝借】アドラー心理学をどこで学ぶか/フランクルはどうですか/本人の理想が高すぎるとき

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問は「Peing 質問箱」からお送りください。匿名で送ることができます。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。

今回は「Peing 質問箱」経由で3つ質問が来ました。Twitterで100字で回答したものに補足して書きます。

今ではいろいろな人や団体がアドラー心理学を教えたり広めたりしています。ですので、質問のような教え方ばかりではありません。本を読んだり、お試しで講座に参加してみて、自分に合うものを探してみてください。

今ではアドラー心理学をさまざまな立場、たとえば理論研究的視点、実証研究的視点、応用的視点、人生論的視点などで広めようとしている人がたくさんいます。またその応用領域もカウンセリングにとどまらず、教育現場、ビジネス、職場環境、子育て、ヨーガなど多様です。

ですので、機会の許す限り、いろいろな講座、公開研究会、勉強会などに出てみるのがいいと思います。そして「これは自分の役に立つ」と感じたものを取り入れていけばいいのです。それはあなたが主体的に決めていいのです。

いや、フランクルかなりキテいるのではないでしょうか。もちろんブームというほどではありませんけれども静かに広まっているのではないかと。『夜と霧』もベストセラーになっていますし。

フランクルの本の中では『それでも人生にイエスと言う』(春秋社,1993)が私のお気に入りです。

いつかは死ぬからこそ、なにかやろうと思う」(フランクル『それでも人生にイエスと言う』)

最初からできるようにするのがスモールステップです。本人ができていないというなら、できていると認識できるところまでハードルを下げましょう。まだ完璧じゃないというなら何回でもやってもらえばいいでしょう。

完璧主義(完全主義)は何かを学ぼうとするときには妨害的に働くことがあります。完璧にはできない自分を受け入れることができないので、「完璧にできないくらいなら、最初からしないでおこう」という決心をしてしまうことがあるからです。そうなると、失敗しながら成長するというプロセスを踏むことができません。

ですから、教える人や周りの人たちは、「できないのはOK。失敗もOK。そうしながら成長していくから。続けることが大切」というメッセージを常に発しておくことです。

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