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【本】國分功一郎『暇と退屈の倫理学』

2024年1月11日(木)

木曜日は読んだ本の紹介をしています。

國分功一郎『暇と退屈の倫理学』(新潮文庫, 2021)はおもしろかった。話が自在に展開するので、そのまとめ。

第1章 暇と退屈の原理論

パスカル:部屋でじっとしていられない。退屈するから「みじめ」なのだ。ウサギ狩りに行くのはウサギが欲しいからではない。不幸から気を逸らしてくれる騒ぎが欲しいからだ。何かに熱中し、目指しているものを手に入れさえすれば幸福になれると思い込んで「自分をだます」必要がある。

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2,730字

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