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【FANTOM-07】をライブで使ってみた いいところ10選(1-5)

こんにちはこぐまです。

先日2年半ぶりにライブをしてきました!
いやーとてもとても楽しかったです。

目黒ライブステーションはこれまで何度もお世話になっていますが、やはりとても演奏しやすいですね~。スタッフさんや店長の話によると、最近は配信にもとても力を入れているようです。ライブ中のカメラの切り替わりやアップなど、とてもスムーズでよかったとオンライン配信で見て頂いた方々からも感想をいただきました。

今回は「FANTOM-07」をライブで初めて使用して全7曲を演奏しました。
「FANTOM-07」はRolandの上位機種「FANTOM」から内部音源エンジン等をほぼ踏襲し、いくつかの機能を削減したうえで60%の軽量化をしたシンセです。76鍵盤ですが、たった7㎏しかありません。そして専用の背負えるケースがあるので、とても可搬性に優れています。
それでいて、膨大な音色数があり、私が一番利用する複数音色の同時切り替えがめちゃくちゃやりやすいので、今イチオシのシンセです。

今回はそんな「FAMTOM-07」を使ってライブセッティング(FANTOMではこれをSCENEと言います。)を組んだ感想や、実際にライブで使用してみてわかったことなどを書いていきたいなと思います。まずは、FANTOM-0全体の感想から。

とてもよくまとまっているシンセ!

はい、商品のデキとして本当に素晴らしいと思います。よくメリットとして紹介されている部分から、あまりアピールとして書かれていない部分まで含めて、個人的にこれは素晴らしいな~と思っている長所を10個あげさせていただきます。

1.画面の解像度とタッチ感が素晴らしい。

素晴らしい解像度!実際はもっときれいです!
そしてタッチ、ドラッグもできます。

実は画面自体はそこまで大きくはない(5.5インチ)のですが、解像度が上位機種のFANTOMよりも高い(1280*720)ので、文字がとてもくっくり、カラーリングも鮮やかです。特にカラーリングに関しては3台メーカのなかで断トツです。これはとてもテンション上がります。
そして、反応が素晴らしいです。単なる押下ではなく、ドラッグみたいな操作もでき、その反応もスムーズです。少なくともYAMAHA,KORGの画面タッチよりは全然いいなと思いました。
そして画面タッチだけではなく、各種物理ボタンによる操作にももちろん対応しているので、それらを組み合わせて直感的に作業できるのは素晴らしいですね。特に画面下の6つのボタンが、画面ごとに特定の機能のショートカットみたいになっていることがすぐにわかるのがよかったですね

例えば、「Porta Time」を変えたければ一番左のノブを回せばOK。
「LFO2 Amp Depth」を変えたければ右から2番目のノブを回せばOK。

2.マニュアルがとても親切

マニュアルは、機能ごとに取扱説明書、リファレンスマニュアル、パラメータガイド、音色リスト・・など様々あります。取扱説明書以外はすべてPDF版で、所有していなくてもDLして中身を確認できます。
KORGのマニュアルは基本的にはモノトーンで、説明の文章も英語を翻訳ソフトを使って日本語に直したような感じでした。(だいぶわかりやすくはなりましたが・・)
YAMAHAも画面のスクリーンショットなどある程度はカラーですが、マニュアル全体的な統一感という意味では今回のFANTOM-0シリーズのマニュアルには今一歩及ばないかなという印象でした。
FANTOM-0シリーズのマニュアルは1ページを基本的に2列に分けてあり、強調したい文字色効果や、それでも足りない場合は吹き出しを使うなど、とても見やすかったです。マニュアルというと難しそうなイメージがつきものですが、FANTOM-0シリーズのとてもたくさんの機能を一つ一つわかりやすく説明していこうという思いの強さというか、企業努力を感じました!
ライブが終わった後もまた読みたいな~という気にさせてくれるマニュアルです。(実際読んでいます)

3.出音が素晴らしい。

単純に音圧が素晴らしいです。初めて気づいたのは1回目のスタジオに入った時。スタジオでシールドにつないでアンプから出した時、その出音の圧にびっくりしました。家では基本的にヘッドホンで、とてもクリアな音だけれども音圧的にはそこまででもないかな~と思っていましたが、いざスタジオでMAINOUTから流してみると、高音部はもちろん、低音のパッド等もしっかり埋もれず響いていました。おかげでとても弾きやすかったです。

(詳しくは知りませんが)シンセ内蔵されているDAコンバータがいいのでしょうか、いままで出音の素晴らしさというか強さでいうと圧倒的にKORGでしたので、これはとても意外でした。

そしてこれはライブ後にマニュアルを見て気づいたのですが、SENCE全体にかけられる「MASTER COMP」「MASTER EQ」という機能があるようですので、これはちょっと今後使っていきたいなと思います。

今回は利用しなかった(というかよく知らなかった)「M.COMP」「M.EQ」の画面。
それぞれのZONEのMFXやZONEごとに束ねてルーティングできるIFXを通過した後に、
SCENE全体にかけられる最終的なエフェクトの一つ。
SCENE全体の音圧のばらつきを統一することができそう。
これはとても熱いなあ!(笑) 次は絶対使う!

4.起動がとても速い!

早くてとてもいいですね。実測で16秒~17秒くらいでした。
「KORG Nautilus」は2分30秒くらいかかりますからね・・。

5.「SCENE CHAIN」機能が素晴らしい

SCENEの一覧画面でも、タッチするだけで簡単にSCENEを切り替えることはできるのですが、この「SCENE CHAIN」という機能はライブのセトリ順にSCENEを登録できる機能で、とても便利でした!
今までありそうでなかった感じですね。今までは、SCENEを順番に並べ替えたりしていましたが、FANTOM-0の思想としては、SCENEはとにかく思いついたらガンガン作って編集して、その中で完成したものを(SCENE画面ではいじらずに)、SCENE CHAINを使って並べ替えるという感じです。

「SCENE CHAIN」の切り替えは、画面中央当たりにある左右ボタンで切り替えることもできるし、画面右側の音色選択ボタン(1-16)で切り替えることもできる。
今回はSCENE CHAINに7曲登録されており、今選択されているのが2曲目なので、
音色選択ボタンの1-7までが薄く光っており、
特に2曲目だけは強い赤色で光っているのがわかる。
このような操作性もとても分かりやすい。

読んでくださってありがとうございました。
後半6-10に続きます!


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