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こはだの「2024年4月に聴くべきクラシックコンサート」

今日、九州交響楽団のコンサートに行って思ったんです。

小泉和裕の九響音楽監督退任コンサート、そんなもんクラオタなら行くしかないでしょ😅

N響の首席ティンパニの方もお見かけしました😅

業界人も来るっつーの。

でも、クラシック初心者の人は

何のコンサートに行ったらいいかわからない!

それで、「情熱大陸」で見たアーティストに行ってしまったりする。

いや、いいんですよ。藤田真央さんも出てましたし。

ただ、別にかてぃんのチケットを争奪しなくても、他にもいいアーティストたくさんいるんです。

それを知ってほしい。

そこで!

試しに来月行くべきクラシックコンサートを挙げてみることにしました。

ブロガーで同じ企画をされてる方もいましたね。

クラシック初心者の方の参考になれば嬉しいです。

バイアスというわけではありませんが、大野和士もエッシェンバッハもアンデルシェフスキも入ってません😅

やはり「こはだが選ぶ」というところに重点を置きたいので、業界的な人気より私の目利きを優先しました(詳しくないアーティストも混じってます)。

◎まず、3つに絞るとしたら

・カンブルラン/読売日本交響楽団のメシアンほか

・延原武春のヴィヴァルディ「調和の霊感」作品3全曲

・伊藤恵のベートーヴェン後期3大ソナタ

理由は後で述べるとして、4月のめぼしいコンサートを挙げていきます。

◎初心者でも楽しめそうなコンサート

4/28  太田弦/東京交響楽団の「スター・ウォーズ」コンサート

太田弦さんは若くして八面六臂、九州交響楽団の首席指揮者にも抜擢された有望株です。私はまだ聴いたことがありません。

「スター・ウォーズ」シリーズが好きな人にはたまらないコンサートでしょう。

4/14  延原武春のヴィヴァルディ

ヴィヴァルディといえば「四季」があまりにも有名ですが、「あー、聴いたことある」で終わりがちです。

通奏低音(チェンバロなど)を除けば、弦楽のみの合奏ですが、ヴィヴァルディの弦楽曲は弦楽器が流麗に歌うものが多いです。
イタリアの音楽ならではって感じがします。

延原さんは関西バロックの雄ですが、コンサートの合間にミニトークもされる気さくなおっちゃんです。
延原さんのコンサートは演奏水準は高いのに、決して肩の凝らない雰囲気があります。

4/13  坂本姉妹のピアノ・デュオコンサート

聴いたことはないのですが、難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで第3位に入賞した実力派です。

ピアノ・デュオというのは、ピアノ2台ではなくて連弾(1台のピアノを並んで弾く)なのでしょうか。あんまりわかってません😅

ピアノ・デュオって珍しいので、視覚的にも楽しめるコンサートではないかと思います。

◎王道・名曲部門

4/19  高関健/シティ・フィルのベートーヴェン「英雄」

「英雄」(クラオタはエロイカと呼びますが)は超名曲です。

「運命」や「第九」よりも好きですね。

高関さんは楽譜の読みが深い方なので、聴き慣れたベートーヴェンを新鮮に聴かせてくれそうですが、先日のマーラーみたいに「策士策に溺れる」可能性も?😅

4/13・14  ヤノフスキ/N響のブラームス

ヤノフスキは85歳。昔ながらのドイツの名匠というイメージです。

以前、N響でシューベルトの「グレート」を聴きましたが、よかったです。

今回の2曲もドイツもの。ブラームスの交響曲第1番は超名曲です。「運命」や「第九」に似た雰囲気かも。

NHKホールは席によっては前の人の頭で指揮者が見えなかったりするので、なるべく1列目とか席は選んだ方がよいでしょう。

4/26・28  ヴァイグレ/読売日本交響楽団のベートーヴェンほか

ヴァイグレも一度聴きましたが、読響から重厚なサウンドを引き出していて好感を持ちました。

ベートーヴェンの交響曲第4番は大曲ではありませんが、それだけに名匠ヴァイグレがどう料理するのか気になります。

コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲はロマンティシズムと頽廃美があります。

4/29  伊藤恵のベートーヴェン後期3大ソナタ

ベートーヴェンはピアノ・ソナタを32曲書いています。

30・31・32番はよくセットにされて演奏されることが多いです。

一生に一度は聴いてほしい傑作群です。

伊藤恵は長いキャリアで実直に音楽と向き合ってきた印象があります。

昔に聴いたきりで最近のテクニックはわかりませんが、ともかくこの3曲を聴いて損はありません。

4/21  矢崎彦太郎/新交響楽団の「ローマの松」ほか

以前、このコンビでメンデルスゾーンの「スコットランド」を聴いて度肝を抜かれました。

矢崎さんは長年フランスに住んでいて、フランス音楽に定評があります。

色彩感とダイナミズムが堪能できるプログラムかと思います。

4/7  坂入健司郎の「エロイカ」

このコンサートは今日見つけました。

坂入健司郎は音大を出てないのに現在売れっ子の異色の経歴の持ち主です。

一度聴いてみたいと思ってます。5/3のN響との初共演を狙っていたのですが、坂入さんの音楽がより体現できるという意味ではアマオケの方がいいのかも。

トッパンホールという室内楽向けのホールでベートーヴェンの雄大なシンフォニーがどう鳴り響くのか興味津々です。

◎ちょっと上級部門

骨のあるコンサートに行きたい方向けです。

4/5  カンブルラン/読売日本交響楽団のメシアンほか

近代・現代音楽を得意とするカンブルランの面目躍如なプログラムです。この人はプログラミングセンスがよいです。

指揮姿が上手に見えなかったので絶対もう一回聴きたいという感じになれないのですが、メシアンは彼の十八番ですし、バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番も難解ゆえにめったに聴けない名曲です。

ベートーヴェンやモーツァルトはベタすぎて嫌、という方に薦めたいコンサートです。

4/13  ブルックナーのミサ曲第3番

今年はブルックナーの生誕200年です。

交響曲は毎年しょっちゅうやってるのですが、声楽入りのミサ曲第3番はなかなか聴ける機会がありません。

4/12・13  下野竜也/日本フィルのブルックナー

下野竜也と日本フィルって共演してる印象があまりないので相性は気になりますが、私は大野和士/都響よりこちらのコンビで3番を聴きたいです😅

先日、広島交響楽団とのブルックナー8番を絶賛しましたが、実直・誠実な音楽づくりです。

4/7  「ニーベルングの指環」ガラ・コンサート

ワーグナーの「ニーベルングの指環」といえば上演に4日かかる超大作です。
クラシック史上の大傑作と言えるでしょう(全部聴いたことないけど😅)

ガラ・コンサートなので、聴きどころだけつまみ食いできます。ヤノフスキのワーグナーは評価が高いです。

4/7  アイノラ交響楽団のシベリウス

坂入健司郎と同日なのですが、こちらはシベリウス専門のアマオケです。指揮もシベリウスに定評のある新田ユリさん。

先日ショスタコーヴィチ専門のアマオケを聴いたので、こちらも気になってます。

◎普通じゃ満足できないあなたに

レストランで「裏メニュー」を出させたがるあなた向けの超難解コンサートを2つご紹介します。

4/8・9  アンサンブル・アンテルコンタンポランの現代音楽

オール現代音楽です。
エンタメ小説よりも現代詩が好きって方にはいいかもしれません。

「運命? 四季? そんなの聴いてられねーよ」的な方はぜひ行ってみてください。

4/6  ディオティマ弦楽四重奏団のシェーンベルク弦楽四重奏曲全曲演奏会

6時間もあるんだそうです😅

シェーンベルクの弦楽四重奏曲は聴いたことがありません。

フツーじゃ満足できない方向けのコンサートです。
7500円なら安いもんでしょう😅

さて、普通のクラオタさんとは随分違うラインナップになったかもしれませんね。

苦情は受けつけますが、返金はいたしかねます😛

ご参考になれば幸いです😊

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