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あるビールの売り子さんとの一期一会

「一期一会」というと、悪評高い副題をつけた「フォレスト・ガンプ/一期一会」を思い出すが😂、それはともかくしばらく前から私の人生の座右の銘である。

ま、座右の銘といっても10数個あるんだけど笑

普段行かない街のコンビニで買い物して、

この店員さんとはもう一生会うことないだろうな

と思ったりする。

もちろん、会いに行けば会えるわけだが、別に会いに行くほどの関係ではないし、たまたま道ですれ違ってもお互い気づかないだろう。

あるいは、前の職場の人。

辞める前は毎日のように顔を合わせていたが、辞める日に「ああ、この人たちともう一生会うことはないだろうな」と思った。

プライベートではない人間関係ってそんなもの。

昨日、職場の人に誘われてベルーナドームで西武巨人戦を見てきた。

野球を生で見るのは小学生以来。

スポーツ観戦は相撲や格闘技しか興味がなかったが、最近は野球やサッカーもそれなりにテレビで楽しめるようになった。

譲ってもらったチケットらしく、その人は巨人ファンなのに三塁側の西武の応援スタンドだった😅

通常は三塁側がビジターですが、ベルーナドームは逆みたいです😂

喋りながらのんびり観戦できて楽しかった。

ホームラン2発、ゲッツーもファールも多い面白い試合だった。

球場で食べたガパオライスが美味しかった。普通のレストランレベルの味だった。

飲み物は売り子さんから買ったが、連れの人が酒飲みで6杯飲んでいた。私は2杯。

売り子さんってみんなアイドルみたいなかわいい子ばかりでしたね。
ルッキズムとかミスコン廃止とかやってても、社会に出たらこれですからね😅
しかも「みゆ」「まい」といった本名?がひらがなで書かれたプレートをつけている。

キャバクラか?😅

後ろの席のおじさんは常連らしく、いろんな女の子と顔見知りのようだった。
あまり笑えないネタを長々嬉しそうに話してたあたりはまさにキャバクラ😅

連れの人が最初に呼び止めたのがプレミアムモルツの子(銘柄にこだわりのない人だったのでたまたま)。結構かわいい。

その子がビールを注ぎながら「お仕事帰りですか?」と言う。

「そうです」(実際には違うのだが😅)
「仕事帰りの一杯は美味しいですよね!」
「そうですね」
「って、私まだ飲んだことないんですけど笑」
「あ、そうなんですか?」
「18なんで。大学生です」
「何勉強してるんですか?」
「教育学部です。将来幼稚園の先生になりたくて!」
「頑張ってくださいね!」
「ありがとうございます! またお願いします!」

これが一回目。

私は量飲まないので一杯でもよかったが、その子とまた話してみたかったし、連れの人が4杯目を飲んでたので、その子を見つけて手を挙げた。

「お仕事帰りですか?」
「さっき話しましたよ」
「あー、ごめんなさい🙏、、、」
「上り下り大変ですよね」
「野球好きなんで大丈夫です!楽しいです!」
「西武ファンですか?」
「そうです! 私おじいちゃんが九州なんですけど、西武って昔九州にあって、おじいちゃんもファンなんです!」
「そうなんですね。頑張ってくださいねー」
「次はちゃんと覚えておきます!」
「忘れても大丈夫ですよ笑」
「いやいや忘れてたわけでは、、(あたふた)」

って感じでした。

私は日本酒党で、ビールならモルツが好きなのでたまたまモルツの子でよかった笑

750円だったけど、あれ?スーパードライだと値段違ったのかな?
ビールは一律で750円なのかと思ってた😅

注ぎ方がうまいのか、クリーミーで美味しかった(球場価格なのは仕方ない、、🫤)

「幼稚園の先生になりたくて!」って言ってたときに「幼稚園の先生ってピアノ弾けないといけないみたいですね!」って言えばさらに会話を楽しめたかもしれないが、それはともかく、かわいさを差し引いてもキラキラした目をしていて、こういう人がいざ就職したときにブラックな現実に押し潰されて、当初の純粋な気持ちを失ってしまうのだとしたら残念だ。

教師に限らず看護師もそうだと思うが、せっかく志の高い人が入っても、職場環境や待遇が悪かったり先輩の陰湿ないじめに遭ったりして業界を去ることになるのは悲しい。

仕事は理想と現実の天秤だと思うけれど、純粋な志を持った人が搾取される世の中であってほしくないと40過ぎた将来性のない?おじさんとしては思うのだ😅

この売り子さんとももう会うことはないだろうなと思った。だから2回話してみたくなった。

ビール注いで終わりの売り子さんもいたし、もう一人「○○(西武の選手)、ヒット打ってよかったですね!」と言った子がいたが、連れの人は巨人ファンなので二人で苦笑い😅

「お仕事帰りですか?」ってみんなに話しかけてるのだとしたら、単にビール渡して終わりじゃなくて、おもてなしの気持ちも表したいのだろう。

一回会って終わりのお客が大半だろうけど、その子も一期一会の感覚で働いてるのかもしれない。

少し間をあけて、昨日の人と今度は東京ドームに巨人戦を見に行くことはあるかもしれない(何でも一回くらいは経験してみたいという気持ちがある)

でもお金があればコンサートに使ってしまう生活なので、今後ベルーナドームに行くことはなさそうだし、その子と再会することもおそらくないだろう。

それを思うと、一期一会の連続の日常において「感じのいい人」であろうと最近よく思う。

一瞬ですれ違っていく関係なので、優しいとか思いやりがあるとか誠実とか、そこまではわかりようがない。
だから「感じがいい」だけで十分。

職場の人と野球を見に行って、野球自体も面白かったし、そこで食べたガパオライスやフライドポテトも美味しかった。

そして、幼稚園の先生を目指してるかわいい売り子さんと少しだけ話したのも貴重な思い出。

というか、「人生は一期一会」という大切なことに再び気づかせてくれたという意味では、野球は副菜で、売り子さんとの出会いが主菜だったのかもしれません。

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