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途中で帰りたくなった佐渡裕/新日本フィルのマーラー交響曲第4番「ブレス付き」

1月19日、サントリーホールで、新日本フィル定期を聴いた。

武満徹:系図ー若い人たちのための音楽詩ー
マーラー:交響曲第4番 ト長調

指揮:佐渡裕
朗読:白鳥玉季
アコーディオン:御喜美江
ソプラノ:石橋栄実

あのですね、ある意味こんなひどいコンサートはなかなか出会ったことがない😂

終始、佐渡裕のブレス音がうるさすぎ😓

最初、鼻息の音かと思ったけど、鼻息の音にしては大きすぎる。
口をすぼめて思いきり吸うような音。

今日になってアレを思い出しました。

美木良介のロングブレスダイエット😅

かつて一世を風靡しましたが、ご存知ない方はこちらを。

1:50くらいのとこね😅

まさか⁉️って思うでしょ?

そのまさか、なんです😂

コンサートも「商品」と言っていいと思うんだけど、こんなの商品として流通させるなよ😡

新日本フィルの定員会員や佐渡ファンにはお馴染みかもしれないが、20数年ぶりに佐渡裕を聴いてみようと思った私にはとんだ交通事故。

二度と聴かないでおこうと思ってしまった😓

佐渡裕の指揮する「カディッシュ」をいつか聴きたいと思っていたのだが😭

指揮者はよく

「作曲家が表現したかったことを伝える」

なんて言いますよね?

いくら楽譜を尊重した解釈をしたとしても、演奏の上から思いきりブレス音を響かせてたら意味ないやん😓

ほんとに耳障りだった‼️

プログラムに挟まれた鑑賞マナーの紙ではプログラムをめくる音にも触れられていて好感をもったが、音楽監督がこんなにノイズ出してるならプログラムめくる音くらい大目に見てあげなよ😅

今までこんなに騒音がひどい指揮者は見たことがない。

コバケンもうなり声で有名だけど、コバケンの場合は代名詞にもなってるから、嫌なら行かなければいい。

佐渡裕のブレス音も業界では有名なんですかね?
私はまったく知りませんでした。

佐渡裕はクラシックコンサート通い始めの1997〜1999年ごろに数回聴いた。

当時は知ってる音楽家の数が少なく、宇野功芳の本で知った小林研一郎や前橋汀子に通っていた。

佐渡さんは「徹子の部屋」とか、メディアにもよく出ていて、フジコ・ヘミングや辻井伸行みたいにクラシックファン以外にも知られた存在だった。だから、自然と興味を持った。

佐渡さんを聴かなくなったのは、芸風がナルシスティックに感じられてきたから。

大野和士も生で何度か聴いてるが、そんな印象。
喋り方も芝居がかってるし、なんか苦手。

広上淳一はナルシストというよりエンターテイナーって感じ。

日本の指揮者で大野和士と佐渡裕は苦手にしてきた。

とはいえ、佐渡裕は20年以上実演に接していなかったので、食わず嫌いはやめて、彼の師匠であるレナード・バーンスタインの十八番でもあったマーラーを聴きたくて行った。

楽しみにしてたんですよ!
貶そうと思ってわざわざお金払って行ってるわけではありません。

それなのに、ひどかった😭

プレトークを19時すぎに始めたのもうんざり。
しかもテンションが低く、笑いどころもないトーク。
演奏が始まる前に一気にテンションが下がった。

プレトーク聞きたくない人もいるんだから、19時前にやったらどうか?

「終演後に能登半島地震の募金箱持って僕もロビーに立ちます」ってアピールしたかったのかもしれないけど。

清澄な第3楽章や第4楽章でも大きなブレス音を響かせてて「ありえない!」と思った。

楽団員の一人がブレス音響かせてたらまわりが注意するよね?

なんで指揮者は野放しなの?

事務局は注意しないのか?
アレも込みで「佐渡の芸術」?

勘弁してくれ😓
私は佐渡信者ではない!😭

しかも、第3楽章なんか表現は浅いのに、テンポだけやたら遅くて困惑。

同じバーンスタインの弟子の大植英次もテンポの緩急が目立つけど、大植さんの場合は強調したい表現が明確な気がする。

朗読で言ったら、タメるとこはタメて、抑揚がある。

佐渡裕のマラ4はインテンポのまま遅くなったような印象で、朗読でいうなら均等に遅いスピードで話してる感じ。

どこを強調したいとか、そういう指揮者の解釈は感じられず、単にテンポが遅いだけだから、重たく聞こえる。

ロザコヴィッチのときにも書いたけど、ただテンポを遅くすれば表現の深みが増すわけではない。
表現は浅いまま、テンポだけやたら遅いので「何だこれ?」と思ってしまった。

マラ4は悲惨だったけど(第1楽章聴いて帰りたくなったけど、さすがに曲間で出入りするのは遠慮した。ソプラノの石橋さんはよかった)、前半のソリストはよかった。

「系図」は初めて聴いたが(CDでも聴いたことがない)、白鳥玉季さんが素晴らしかった!

白鳥さん、今日(20日)が14歳の誕生日。お祝いのセレモニーとかやったんだろうか。

声が清純で、凛としていて、昔のジブリ映画の主人公みたい。

白鳥さん、この曲の朗読は2回目で、2年前に佐渡裕/兵庫芸術文化センター管弦楽団とやったようだ。

そのせいか、落ち着きや余裕が感じられ、柔らかく淡いグラデーションのような不思議な曲の雰囲気に浸れた。

武満徹はもっと演奏されてほしい。山田和樹/読響の「ノヴェンバー・ステップス」も聴きたかったけど、同日の大植英次/N響の「英雄の生涯」1日目を早々と買ってしまったんですよね(さすがに買い直すのは……😂)。

佐渡さんは白鳥さんに合図するとき、わかりやすく人差し指でキューを出してましたね。
さすがに同業者の石橋さんにはやってなかったけど😅

一度生で聴きたいと思っていたアコーディオンの御喜美江さんの真価は分かりにくかったので、リサイタルでまた聴いてみたい。

久石譲のときも感じたけど、西江辰郎率いるオケはひたむきで好感だった。

それだけに音楽監督がブレス音で音楽を台無しにしてるのがバカバカしくて、さっさと帰りたかった。

新日本フィルはミュージック・パートナーの久石譲もイマイチだったし、主要ポストを占める二人が私にはハズレ。

今季の新日本フィルはデュトワのハイドン(デュトワも20年以上聴いてない。前回はモントリオール響)や井上道義の「レニングラード」にも行きたいと思ってるので、次回はまともな指揮者で聴けたら嬉しい。

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