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#69 レトロ喫茶の本当の魅力はアンティークが纏う歴史と縁?(2024/04/16)

先週末、サッカーの試合の後に軽食を求めて自転車をこいでいたところ、レトロな喫茶店を見つけてお邪魔しました。


〇武蔵小金井の喫茶店「Coffee & Pub KEN」のローコンテクストな魅力

店先に花を生けているレトロな喫茶店、「Coffee & Pub KEN」。
店内にはインベーダーゲームの台がテーブルになっていたり、味があるなーと。

私はカウンターに座り、ホットコーヒーとスパゲッティ(ナポリ)を注文。食事を頼むと惣菜が付き、これがまたしっかりとした味付けで美味しい。カウンター席の目の前でマスターがパスタを炒めるいい音と店中に広がるいい香りにテンションがあがります。抜群に美味しいソースと、しっかり炒めたパスタの食感や香ばしさがたまらなかったです。

お惣菜
スパゲッティ(ナポリ)は焼き具合が美味

お店はご夫婦でやっており、奥様はそれぞれのお客さん気さくに話かけてくれます。パスタにかけるタバスコや粉チーズが一つしかないので、お客さん同士でシェアする時に奥様が橋渡しとなって生まれるちょっとしたコミュニケーションが心地よい空間です。

美味しいホットコーヒー

〇武蔵小金井の喫茶店「Coffee & Pub KEN」のハイコンテクストな魅力

食後のコーヒーを頂いているとマスターが、お店はまもなく48周年を迎えるんだよと声をかけてくれました。そして、自慢のお店について色々と教えてくれました。

壁のタータンチェックはイギリス製、照明は西ドイツ製。椅子もバーカウンターも何もかもが外国のアンティーク品とのこと。
レトロな雰囲気だなーくらいしか感じれない私に、ただ古いだけでなく、本物のアンティークに囲まれた空間であることを教えてくれました。

イギリスのタータンチェックと西ドイツ製のランプ
たばこの火で焦げないカウンター

これらの品々をどうやって集めたのかを伺うとこれまた面白い。
昔、新宿の銀行に10年ほど勤めていた時にアンティークの商売をされているお客さんがいたそうで、仕事をやめてちょっとしてからバッタリ出会い、アンティーク品を使った店を開くからマスターをやってよと声をかけていただいたとか。

また、お店にきたお客さん達が店内の写真をSNSなどで広めてくれて、日本中からKENという空間を求めてを訪れるそうです。

〇ハイコンテキストな価値を教わるありがたみ

普段アンティークの価値に触れる機会のない私ですが、KENのマスターの話を伺う中で、時代背景やアンティークの価値が少しわかったような気になり、とても面白い時間でした。

そして、アンティークの価値は物質のとしての美しさや希少性だけでなく、アンティークが纏う歴史や縁が魅力を作っているのかなと思いました。

そう考えると、1000年を超える歴史を持つ伊勢の神宮など、日本にはすごい魅力や価値がありますね。
しかし、そのハイコンテキストな魅力を知るには一定の努力やサポートが必要だなと。
(昨年、神宮に行きましたが、もっともっと色々な魅力があるはずなのに、わからないことが多すぎたという感覚があります。)

ふらっと入った喫茶店KENで出会った、縁の面白さを紹介させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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