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フルタイム共働き子育ての、具体的にかかるお金と役割分担事例

成人式を迎える人の数が30年で約3分の2になるなど、日本の労働力の絶対数が落ちていく一方な中で、女性が子どもを産んでも働き続けられる環境をいかに作るか、という点は個人的には重要で社会的に果たさないといけない責任で、ミクロからでもなんらかアプローチをしていきたいと考えています。そしてこれは、労働力の担保だけでなく少子化への対策にもなる領域だと考えています。(ふたりとも働き続けられれば、一定の世帯年収が担保でき、子どもを持ちやすくなるって話。ここには相関があります)

この問題は当然本人(女性側)の意思の問題の方が大きく、「働き続けたいと思えるような仕事経験を積んできたか」「やりたい仕事があるか」という点がかなり重要な気がしており、そこに対してマネジメントがどうあるべきかは別途書いてみるとして、
一方で、じゃあ本当に子どもがいながらキャリア的に不利にならないレベルの「仕事量」を担保できるかどうかというのは、情報も事例も少ないように感じます。

これも複雑な問題が絡んでおり、物理的な環境としてサポートしてくれている人が周囲にいるかどうかや、夫婦間の年収差、子どもの年齢や人数、何より子育てとはどうあるべきかの考え方が人それぞれであることにより、どうしてもピッタリハマる事例が少ないってことなんじゃなかなぁと思うんですが、

居住地:東京都内
サポートしてくれる人:両方の両親は関東なのでいざとなればだが基本は夫婦のみ
夫婦間の年収:夫の方が多いが妻は経営者で投資期のためあえて年収を減らしているフェーズ
子ども:3歳の子がひとり

という感じの、僕の事例も書いていきます。たぶん書くとすると、「具体的なオペレーション情報・経済情報」が大事だと思うので、その部分での子育てと家事について書いていきます。
なお「うちの子かわいい!!!愛してる!!」というテンションを一切除外しますが、普通に超かわいいです。ほぼ石原さとみで、将来NiziUに加入予定です。

子育て

〜1歳まで
私は2ヶ月で妻が仕事復帰したので、実質産休は3ヶ月でした。2-3ヶ月は私が育休をとって面倒を見て、4ヶ月目から保育園に入れていました。
なぜこのようなやり方にしようと考えられたかというと、

・とにかくすぐに仕事復帰したかったという妻の意思と仕事状況
・母乳で育つこととミルクで育つことの差で科学的に明らかになっていることは(調べた限り)ない
・非認可の良い保育園が見つかった
という3点です。

しかし0歳だと保育園に18時に迎えにいかねばなりません。そこはベビーシッターとたまに両親に頼り、結果的にかかっていたコストは12万/月くらいでした。折半だと6万/月。まぁ、女性のその先のキャリアを考えると十分良い初期投資と考えることができつつ、逆に年収ベースで300万程度とその伸びへの期待がないと「子どもが0歳から働く理由」にはならない気がします。

ちなみに、4ヶ月から1歳までの具体的な分担はこんな感じ(1週間のタイムテーブルを色で表現)

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※ちなみに前提として「ワンオペできるレベルの育児スキル」が重要です。これは別途この記事にまとめたので見てみてください。
※風邪を引いた時とかのイレギュラーの話をすると長くなるので割愛します。


1歳〜3歳
運良く認可の保育園に通い始めることができ、妻の仕事も本格化してきました。そしてこのタイミングで、保育園に20:30まで預けることができるようになります。

ここからだいぶ楽になります。子どもにもいろんな反応が出てきて子育て楽しいし、何より時間もできるようになる。分担は紆余曲折ありましたが、こんな感じに落ち着いています。

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※夫婦・家族の時間は土日や長期休暇のタイミングで適宜必要に応じて。

コストも激減します。認可保育料がうちの場合約5万円。子育て補助も出るので、余剰があれば習い事も土日できます。(うちは今取り急ぎリトミックに通わせている)

家事

個人的にこれが良いんじゃないかという分担の考え方は、「その家事がなされていない時にストレスを感じるのはどっちか」「その家事が得意なのはどっちか」という観点です。両方同じであれば半々にすれば良いと思いますが、うちの場合は私の方が「必要なものが必要なときにない」ということにストレスを感じるため、その準備はほぼ担っています。具体的には、ネットスーパーで必要になりそうなものを逆算し発注して受け取る、という作業。これがとても重要です。

例によって表にしてみると、

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こんな感じですね。家事カテゴリ毎に「準備→実施→後片付け」ってフェーズがあって、「見えない家事」と呼ばれる当該家事カテゴリの実施以外のフェーズをどっちが負担するかは、それができていないときにストレスを感じる方、その家事をやることに抵抗感がない方がやれば良いですね。なぜならそれが家庭内負担を一番減らすことになるので。そう考えると別に負担が大きくても全然納得できるわけです。

ちなみにこれらは当然アウトソーシング可能だと思っています。私自身は超速で家事ができるのであんまりあれですが、両方とも不得意で負担であれば、家事代行とか出前とか。個人的には家事代行はエアコンクリーニング以外試したことないですが、そろそろ試してみたいとも思っています。

留意点

分担によって行き違いが発生するポイント

結構よくあるのが、男性側が相対の視点でみることに対して、女性側が絶対の視点で見てしまうことによる行き違いですね。男からすると「他の男に比べてやってんじゃん」「あなたと比べてお金稼いでいるじゃん」ということを考えがちなのに対して、女性の方は「私はこう感じている」という話になってしまうこと。

これをどう解決するかのアイデアはないので、話し合いで解決するのが良いのではないでしょうか笑
ありがとうとごめんなさいで一定なんとかなりそうな予感はします。

子どもとの向き合い方

とはいえ相対的に過ごす時間は他の家庭と比べて少ないので、なるべく言葉と態度で愛を伝えるということが重要だと考えそうするようにしています。伝わっていてくれると良いのですが。


・・・という感じで書いていきましたが、「これが正しい」という主張をするつもりは全くなく、個々の考え方や子どもとの向き合い方によると思います。が、「このやり方でも一定結果は出せる」ということが証明できたら書いてみたい話ではあったので、公開してみました!共働きもろもろ大変ですが、がんばっていきましょう。

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