昨年より始まった、加賀の24時間ライブ配信、soyokaze。
有志のメンバーでコンテンツを作り、ゆるふわに24時間配信し続ける番組です。

昨年はコンテンツを担当させてもらい、今年はコンテンツのサポートに入りました。

その中で、とても思うことがあったので、今回はキーボードを叩き、これからのために残しておこうと思います。

コンテンツ

コンテンツは様々。
今年のタイムラインは以下の通りでした。

「ダイスの旅」では、大学生の子が加賀からサイコロ3つの出目の合計数だけ駅を進んで、大阪を目指しました。
その日のうちに帰ってこないといけないので、ある程度のタイミングでストップをかけないといけないのですが、新大阪まで無事に辿り着きました（本当の目的地は八尾でしたが）。

「いすみの車窓から」では、加賀のまちづくり学校 かがやき塾の講師をされている尾野さんのお住まいのいすみより、いすみ鉄道を配信してくれたり。

ゆるく、コンテンツが続いていきました。
昨年を楽しんだみんなも、今年新規で出会ったみんなも、コンテンツのゆるさや自由度、何者でもない自分であれるその場所を楽しんでいたように思います。

soyokazeから考えたこと

僕は、このイベントページの冒頭の文章が好きで。

「いくら稼いでいますか？」
「市場価値はどれだけですか？」
「FIREできますか？」
「タワマンに住んでますか？」
「ブランド物を身につけてますか？」
「社会的に成功していますか？」
「どんな結果を残していますか？」
「あなたは何をしている人ですか？」

こういうことを考えている人たちは、それはそれでいいけど、その風に煽られて自分までそういう風にあらないといけないとすら思わせられる現代社会。

メタバースもWeb3も、地方創生も民主主義の不全も、気にしないといけないっぽいけど、そんなことはない。

自分がどうありたいか。

本当は思っていないのに、風に煽られて、何者かになろうとしたり、何かを成し遂げようとしたり。
そんなことしなくていい。

本当に大事なことは、自分のことをちゃんと知ることだし、自分が何をしたいのか、どうありたいのか。
何かを成し遂げないといけないという幻想に囚われれば、そこにしか生きる道を見出せなくなる。
うまくいかなければ病んでいく、そんな現代社会の病気でもある。

言い出しっぺのぬっくんも言っていたけど、本当はこんな24時間ライブ配信なんか、別に意味はない。
みんな意義とか目的とか、すぐに探したがって。
目的がなければ、意義がなければ、スッと一歩引いてしまう。
でも、意義がないから、目的もないから、ダサいみたいな、そんなことじゃなくて、それが単純に楽しいとか、バイブスが合うとか、そういうことにもっと身を委ねればいいはず。

「無駄な時間」なんて気取って、斜に構えて、意義や目的ばかり考えたって、結局あなたが生きていることすらそんな大した意義や目的はない。

自分だけカッコつけて、上からポジション取ったって仕方がない。

究極、海だって、水の流れだって、生い茂る木々も吹く風も、意味も目的もない。
それぞれ、ただあるだけだ。
風が吹いた。波がある。水が流れている。葉っぱが靡いている。
それは、ただ、その事象があるだけ。

あなたの生命も、今、そこにあるだけ。

現代社会では、思考して、言語化して、能力を高めて。
そんなことばかりが価値化されていく。
わかりやすく数字にして、KPI、KGIを設定して。
でも、人生は？あなたの生命は？数字化できますか？

もっと、空気に、感情に、バイブスに、身を委ねていこう。
カッコつけなくていいよ。

生まれた時は、誰かがおしめ変えてくれてたんだから。
そうやって世話されて生きてきたんだろう。

これからもいろんな人に世話になりながら、でも世話できる時はして。
カッコつけず、周りを頼って、できないことはできないって言って。
社会から煽られる風に靡いて易きに流されるのではなく、自分の生命の音色に身を委ねていこう。

誰かもわからない誰かが言った「価値」とか「意義」とか「目的」とか、そんな安い言葉に流されるほど安い人生を送ってないはずだから。

感情ドリブンで、人生全部を謳歌しよう。

カッコつけず、全部さらけ出して、それでも真っ直ぐ、無意味に生きていきたい。

かるーいイベントの裏には、きっと言い出しっぺも、コンテンツ担当者も考えてないだろうけど笑、とても深くて大事なことが流れていました。
最高の企画をありがとう。

また、来年、やりましょう。