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【俳句連作】暗夜行路(作:依田口孤蓬)

つまびかれしギタァの雨を見つつ

雨降れば誰も知らない

低気圧のしかかる蝿飛んでゐる

うつむいてうつむいて歩いてをればゆふくれ

殺めた後の空碧し

男女の交わつてゐる、今日葬式

曼荼羅のやうな骨をひろふ

火の傍にうずくまつて灰

くらいくらい夜は近かつた

満月、富士山もタバコ吸いたがつて

埋め火が弾けてまた星

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