夢であえたら

あなたにはシティ・ガールが似合うよ
やさしい女の子が言っていた。
ぼくもそう思うよ。

ある程度いい大学を出て、
ちゃんと仕事をしているし、
めちゃくちゃブスではない。
いろんなことに興味があって、
センスはいいよね。

なんでおれらには恋人ができない?
ぼくが言う。
わしは積極性のなさやなあ
と隣の男。
ぼくは手の届かないひとばかり好きになるからだ。
めんどくさくなって会わなくなった、ナンシー・ウィーラーや自称松井玲奈を思い出した。


ひとりぐらしをしているから、
家でバキューンバキューンするのだってわけないし
ビンボーとはいえちょっとは貯金があるから、
旅行にだっていけるし
星のいっぱいついてるレストランでうまいワインもたまには飲みに行けるんだけど

そういうのじゃねーんだよ!

3テーブルくらいの人数で、まだあんまり仲良くない好きなひとがいて、そのひととは少し離れた席の飲み会

をしたいとぼくはずっと言っていた。
それは、新木優子さんとクリームソーダを飲みたいと同じくらいの夢度合い。

まさかできると思っていなかったから。
思い出すたびにあったかいなんかが胸に。

もう、
またお会いしたいです
とは言えなかったから、

アートの力を信じた
せめて夢で会いたいと。

君みたいなひとと映画を観に行けたことが奇跡!!
なのはわかっちゃいるけど
また会いたいな。


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