銀行員は社長の話を聞いていません

銀行から円滑に融資を受けるために

銀行からの信頼を得るためには、会社側から積極的に経営情報を開示して、銀行に自社のことをもっと理解してもらう必要があります。

そのためには、融資申し込みの時だけでなく、日頃から定期的に銀行を訪問して自社の経営情報を積極的に開示・提供していくことが必要です。

この際に注意が必要なのは、必ず書面で説明を行うということです。

銀行員は社長の話を聞いていません。聞いていないというより、口頭で聞いたものは誰でもすぐに忘れてしまいます。「悪い情報」には敏感に反応しますが、「良い情報」はあまり聞いていません。殆ど聞いていないと思って対応したほうが無難です。

銀行は書類が第一

それは何故か。やはり銀行は書類は第一だからです。書類の文字や数字が大切なのです。融資に関する銀行内部での稟議書などは書面で行われます。最近は電子媒体を用いられますが、何れにしても文字と数字によります。

自社の経営情報は担当者だけでなく、支店長をはじめとして銀行組織に対して伝えなければなりません。それをしっかりと正確に伝えるためには、口頭ではなく書面による説明が必要になります。担当者にはしっかりと伝えたとしても、社長が口頭で伝えたことを、担当者が書面に落とし込んで銀行内で回付されることになります。担当者が優秀で、会社のことも十分に理解していれば問題ないかもしれませんが、担当者の理解不足で、間違って捉えられる危険性は十分にあります。

銀行への説明は必ず書面で行いましょう。伝えるべき情報は書面に落とし込んで説明するのです。会社の情報を正確に銀行に伝え、会社のことを理解してもらい、銀行の信頼を獲得し、円滑な借入を実現するために書面による説明が不可欠です。


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