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NASAも協力したタイタニック号の潜水艇が行方不明に・・・

豪華客船タイタニック号といえば、映画にもなるぐらい有名な沈没船です。

参考までに、沈没事故についてのWikiを引用しておきます。もう110年以上前の話ですが、当時世界最大客船で犠牲者の数も膨大でした。(乗客2千名の3分の2以上に相当)

実はどこに沈没したのかは不明な状態が続き、1985年になってやっとその位置が探検家によって発見されました。
近年になって探検家たちによる訪問も行われています。タイトル画像は2022年時の遠征パッチです。(Credit:アラン・スターン)

その結果、大西洋の下3.8kmの深さにあることがわかりました。通常だとNATOが救援を出すのですが、この深さではそれも困難なようです。

こういった背景で、オーシャンゲートという民間企業が沈没船探査に名乗りを上げました。
その際に宇宙探査の専門家に潜水艇開発を共同で行ってつい先日出発したのですが、行方不明になったというニュースが駆け巡っています。

日本のメディアでも流れ始めています。

宇宙探査の専門家と書きましたが、組織でいえばNASAとSETI(地球外知的生命体探査)です。元NASAの宇宙飛行士が2022年に取締役会に参加していたので、元々のお付き合いはあったようです。

深海では相当な圧力が探査船にかかるのと同時に、引き上げるには積載に能力も必要というジレンマがあります。
確かに、ロケット打ち上げの類似課題を感じます。(燃料を積むほど自重がかさみ積載量が厳しくなる)

そこで、そのような極限環境での経験のあるNASAと共同で、特殊な素材を開発して沈没船を完成させました。
「タイタン号」と名付けられましたが、これはもともと土星の衛星の名前です。宇宙とタイタニック号との類似性も関係していると想像します。

協力したのは、開発だけではないようです。

行方不明になった搭乗者5名のうち一人はハミッシュ・ハーディングという宇宙飛行経験もある冒険家です。
2022年にジェフ・ベゾス率いるブルー・オリジンのロケットで打ちあがりました。

もう一人はSETIの理事でもあるシャザダ・ダウッドです。(本業はパキスタンにあるコングロマリット企業副会長)

もう1つ宇宙技術を添えると、ネット通信環境をSpaceX社のStarlinkが提供したようです。ただ、今回は深海であるがゆえに今回の事故とは無縁だと思います。

事故潜水艇の探査も深海であるがゆえに限定され、レーダーや音波(ソナー)などの技術を駆使して位置を特定するしかなさそうです。

連絡が不通になった時点で4日ほど持つ酸素が残っているとのことですが、どうか無事に救出されることを願っています。

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