見出し画像

衛星も和風な世界観が実現出来そうです

なかなか興味深い記事が発表されています。

タイトルが全てです。

若田宇宙飛行士が2022年に宇宙空間にさらすようにISS壁面に取り付けた木材が無事実験期間 を経て回収されて、実用性があると判断されたようです。

ヤマザクラ、ホオノキ、ダケカンバの3種類で試して特に差がなかったため、実用性のあるホオノキを採用したようです。

木材には明るくないので調べてみたら、さびにくいので昔は刀の鞘に使われていたようです。渋い!

そしてその木造人工衛星の名称は「リグノサット(LignoSat)1号機」。
なかなか和風な感じもして好きです。

この記事を見て、ぜひ採用してほしいと即座に思い描いたのが「宇宙寺院」です。

なんと由緒ある(874年建立)醍醐寺協力の元で、宇宙空間に人工衛星としてお寺を設置しようという計画です。
下記がその内訳で、高度は大体ISSに近い低軌道を目指しています。

出所:上記記事内の図

図を見ればわかる通り、半分はお寺そのものですが、残りは科学調査に使うようです。

にしても、とてもユニークな企画です。

技術面で支えるのはテラスペースという企業です。

実は他にもこの企業は、京都大学と組んで仏教の世界観をメタバースで表現する「テラバース」構想も掲げており、その第一弾として仏陀(ブッダ)ボットも発表しています。

その京都大学チームによる基礎研究は以前に触れたので紹介しておきます。
下記の前半の内容です。

その後に両者がコラボして構想が発表されたのが下記記事です。

上記記事内にある研究者のコメントで「伝統知とサイエンスを融合した新しい世界」と表現しています。

確かに、どうしても科学技術は実用性があるので至上主義になりがちですが、仏教含めた主要な世界宗教は2千年以上もの経験を経て世代間に紡がれてきたわけです。

そういった伝統知を排他的にするのではなく、むしろサイエンスで拡張しようとする、というのは結構な気づきがありました。

もっと言えば、今のサイエンスの最先端はもはや魔法のようなレベルで物質を制御でき、哲学的な論争が起こることもあります。(代表格は量子力学の解釈や人工知能の意識問題)

両方の知を習得するのはさすがに骨が折れますが、例えば科学技術寄りな方は、仏陀ボット(ARです)のようなものから触れてみるのは悪くない気がします。

むしろ今は理屈よりも体験のほうが重要な気がしています。仏教もどちらかというと坐禅など身体的なプラクティスも取り入れているので相性はいいのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?