お着替え手伝い編

対面で左右が逆であることが認識できない。子供のお着替えを手伝うだけでも混乱してしまう話

脳出血のリハビリを経て退院し、家に戻ってとても大変だったのが、息子に服を着せる事でした。

「相手に服を着せる」という想定のリハビリはありませんでしたので、帰ってビックリ、息子に服を着せる事が出来ません。
何故なら、向き合った相手の右左が自分のそれとは逆である事が、認識出来ないのです。自分の左右も確認しながらでないと認識出来ないのに、向かい合った相手の左右は自分とは逆。

逆?

何がなんだかわからなくなりました。

どうしたら、向き合った相手の服を正しく着せられるのか。
瞬時に判断出来ないため、一度、正しい向きで、床に広げて置いて、それから、息子に当てがうようにしましたが、そんな事をしている間に、元気な2歳児が、止まって待っている訳がありません。

後ろを向いていたり、寝転がっていたり、走り回っていたり。身体の向きの左右、上下を変えられる度に、服の向きを合わせなければいけなかったので、パニックになりました。

息子には、私に正面を向いたままの姿勢で、止まってもらって、やっと服を着せていました。

靴下は足の関節の向きまであるため、さらに難しいので、着替えだけで、息子と私、2人で疲弊しまいます。そのようなときは夫にやってもらったり、息子に自分で履いてもらうようにしました。

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2019/07/03に登壇させていただいた、東京都の高次脳機能障害者相談支援研修会の資料になります。東京都の行政・医療・福祉関係者向けでしたが、マンガなどを使ってわかりやすく書きました。

30代で脳出血から高次脳になった普通の主婦が当事者として感じたリアル体験談や悩みを綴ります。有料価格を設定していますが、中のノートはほぼ全…

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