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子供のお喋りで頭が真っ白に

家事をしようにも、家事の順序立てが出来ない。やっと順序立てが出来ても、子供に話しかけられる度に、今までの思考が一瞬にして吹っ飛んでしまうので、また、一から順序の構築。
この繰り返しを一日の中で何度となく行います。

まるで、賽の河原の石積みみたいです。作っては壊され、作っては壊され。

一つの手順から行動に移すまで、頭の中は少ないキャパシティでフル回転してるので、何ひとつ終えてないのに、脳内はくたくたです。

どうにか、一日に一つくらいは家事を終えたかったのですが、お喋りが大好きな息子を止める事は出来ず、いつも頭の中はまとまらない思考でぐちゃぐちゃになり、イライラが止まらない日々。

1人ゆっくり考え事したいな...という、小さな願いは叶わない嵐のような毎日でした。

入院中、あんなに夢見ていた我が家での生活。可愛い息子。のハズでした。
私を癒し、活力を与えてくれるのも子供の存在でしたが、試練を与えくれるのも子供でした。
退院後の混乱期を更に混乱させる、可愛い悪魔との生活でした。

そして、一日で何度も、「ちょっと、待ってて」「今、話し掛けないで」と息子に言い続けていたので、息子には可哀想な事をしたな、と思います。

入院中の2か月離れていた日々を取り戻したいという気持ちとは裏腹に、全く行動が伴っていかず、毎日自己嫌悪に陥っていました。

息子が幼稚園に入ったら、自分の時間が出来るので、少しは余裕が出来て、息子との時間をもっと楽しめるかもしれない、と期待していました。

しかし、幼稚園生活が始まっても↓の記事のように、ママ友との会話についていけないことに気付き、なかなか気分が晴れることはありませんでした。


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2019/07/03に登壇させていただいた、東京都の高次脳機能障害者相談支援研修会の資料になります。東京都の行政・医療・福祉関係者向けでしたが、マンガなどを使ってわかりやすく書きました。

30代で脳出血から高次脳になった普通の主婦が当事者として感じたリアル体験談や悩みを綴ります。有料価格を設定していますが、中のノートはほぼ全…

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