道路を渡れない編

右見て、左見て、右見たことを忘れて横断歩道が渡れない。外出は苦行です

例えば、自転車に乗る/エスカレーターに乗る/子供の行動を追うなどがあるため、外出は苦行でした。

急性期病院の先生に、高次脳だと診断された時に「新しい事が覚えづらい」と言われたので、名前や、場所が覚えられなくなるのかな? と思っていましたが、見た物を1秒単位で忘れていくとは思ってませんでした。

例えば、動きが速い物を見ると、記憶として浸透する前に、次の瞬間には、その物は移動しているので、動きを追いきれません。スピードが早すぎて記憶に出来ず一番困ったのは、道の横断です。

息子を幼稚園に送るのに、横断歩道の無い、片側一車線の道横断しなければなりませんでした。

右、左、右、と通過する車を確認するのですが、右を見て、次に左に視線を動かしてる間に、右から来る車の色や台数、車間距離など、忘れてしまう。

忘れるというよりは、そもそも、記憶になってないのかもしれません。

何十m離れて走ってると思っていた車が、気がつくと、私の目の前をあっという間に走り去っていく。車の移動スピードが速すぎて、私の目には、飛び飛びのコマ送りのように見えていました。

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2019/07/03に登壇させていただいた、東京都の高次脳機能障害者相談支援研修会の資料になります。東京都の行政・医療・福祉関係者向けでしたが、マンガなどを使ってわかりやすく書きました。

30代で脳出血から高次脳になった普通の主婦が当事者として感じたリアル体験談や悩みを綴ります。有料価格を設定していますが、中のノートはほぼ全…

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