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うつ病改善のためにできること

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うつ病から回復するためにできる健康法や、受けると役に立つ治療法、コミュニケーションのヒントなどをまとめて紹介します。 うつ病から回復するために脳機能を鍛えるとか、食事を改善する… もっと読む
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#認知行動療法

「べき思考」の解除

「べき思考」の解除

自分で自分を苦しめる思考の偏りの一つに「べき思考」があります.すべての思考の偏りに共通する対策方法は「偏った思考パターンと逆の思考パターンを考え、二つの視点から物事を見てバランスを取ること」です。この記事では「べき思考」から抜け出すためのテクニックを紹介します.

「〇〇すべき」という考えが出てきたとき,

「○○しなくてもいいけど,〇〇できたらいいなぁ」

ぐらいに考えると,無理をしようとしてい

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気にしすぎを防ぐため自分に問いかける

気にしすぎを防ぐため自分に問いかける

街を歩いているときでも一人でいるときでも、どんなときにも使えるテクニックを紹介します。

例えば、街中で他人が自分のことを観察して悪口を言っている時や、一人でいる時も過去のことや未来のことに気を取られている時にも使えます。過去のことを考えるのも未来のことを思うのも、現在すべきことがおろそかになる原因になるので不要な思考はなるべく減らしたいものです。

何か気になることが出てきたとき

①「それを気

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認知行動療法の目的と考え方

認知行動療法の目的と考え方

認知行動療法はある出来事が起こったときに、「どのように認知するか」「どう行動するか」を改善していく心理療法です。

「どのように認知するか」を考えていく【認知療法】と「どう行動するか」を考える【行動療法】を組み合わせて【認知行動療法】となっています。

ある出来事が起こると、人はそれを認知したり、感覚的に感じたりします。認知、感情、行動、感覚を総動員して人は出来事に対応します。

認知行動療法では

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思考の偏りが原因で自分で自分を苦しめていないだろうか

思考の偏りが原因で自分で自分を苦しめていないだろうか

うつ病の人は、起こった出来事や物事を合理的に解釈するのが苦手だったりする。そして知らず知らずのうちに、自分で自分を苦しめるような思考パターンを持っていることもある。その思考パターンが原因で余計なストレスを増やして疲れたり、うつが悪化したりする。そのような不合理な思考パターンをここでは思考の偏りと呼ぶ。

思考の偏りは[認知の歪み]や[思い込み]、[バイアス]などとも呼ばれる。思考の偏りは10以上も

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