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「世界最高のチーム」「心理的安全性のつくりかた」を読んで:コロナ禍に求められるリーダーシップとは

緊急事態宣言が1月8日に発令され、直後の3連休の週末。

私は年始に「毎週1冊以上、本を読む」という2021年の目標を設定したお陰で、充実した StayHomeも時間な過ごしています。

前回は「天才を殺す凡人」を読みました:

そして、今週は以前から話題になっている「心理的安全性(Psychological Safety)」について勉強するべく、下記の2冊の本を読みました。

・世界最高のチーム|ピョートル・フェリクス・グジバチ 著

・心理的安全性のつくりかた|石井 遼介 著

「心理的安全性」について学ぼうと思った理由は、緊急事態宣言が発令され、今一度、この難局をCarstayというチームで乗り越えるために、新しい形のリーダーシップを身に付けるべく、インプットしようと考えたからです。

そこで、あるテーマについて学ぶ際には、複数の書籍を購入した方が、多角的に見識が深まり、学びが多いのではないかと思い、Amazonで「心理的安全性」と検索してヒットした上位2冊を購入しました。

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読んでみた感想

そして、それぞれ約2時間で読み、"この2冊を両方とも買って良かったな〜"と感じました。

その理由は、

「世界最高のチーム」は心理的安全性を含む、チームの生産性を上げるための方法とその理由について、Googleのケースをもとに網羅的に記載されているのに対し、

「心理的安全性のつくりかた」は心理的安全性にフォーカスし、個人が変えることができる行動について、学術的・実践的に記されているためです。

そのため、「世界最高のチーム」→「心理的安全性のつくりかた」の順番で書籍を読むと、心理的安全性を組織が高める必然性と、個人がコミットできる手法について、体系的に理解することができたからです*


「世界最高のチーム」で心に残ったキーワード

まずは、元Googleのピョートル氏が著者の「世界最高のチーム」で、心に残ったキーワードを備忘録的に記しておきます。

心理的安全性とは、端的に言えば「メンバー1人ひとりが安心して、自分が自分らしくそのチームで働ける」ということ。自分らしく働くとは、「自己認識・自己開示・自己表現ができる」ということです(p.28)
「何がやりたい?」「何が欲しい?」などといった「人生」にかかわるような視座からの質問をし、価値観ベースの会話をどんどん増やしていくことが重要なのです(p.33)
挑発が人の心を強く刺激し、気持ちをわき立たせるため、いい意味での非常識やルールからの逸脱につながる(p.124)
全部のプロセスを考え直して、大胆に業務を委託したりテクノロジーを使ったりできる「ポートフォリオ・マネージャー」でなければ、生産性を大きく向上させることはできない(p.185)


「心理的安全性のつくりかた」で心に残ったキーワード

続いて、株式会社ZEN Tech取締役・データサイエンティストの石井遼介氏が著者の「心理的安全性のつくりかた」で、心に残ったキーワードです。

心理的安全性が高く、仕事の基準も高い組織では、実は「衝突(コンフリクト)」が促進されます(p.43)
日本の組織では、①話しやすさ、②助け合い、③挑戦、④新奇歓迎の4つの因子があるとき、心理的安全性が感じられる(p.49)
自分自身を問題の中へ入れて、その観点から、自分自身の行動を振り返って内省し、自身の行動を柔軟に変えていくところから、変革の旅は始まるのです(p.70)
心理的柔軟性とはこの「状況・立場・文脈」に応じて、とっている行動をより役に立つように切り替えられるしなやかさのこと(p.92)


コロナ禍に求められるリーダーシップとは

いまコロナ禍にビジネスをしている中で、恐ろしいと実感するのは、

①消費者行動シナリオが予想しにくく突然に変わってしまう 

②リモートワークによりチームの心理的な距離も離れてしまう危険性 

の2つです。

①により仮説検証のために置いている前提条件が、コロナ感染状況や政府の判断により、急に変更されることが多々あり、

さらに②によりコミュニケーションの分断が起こってしまい、ビジネスがストップしてしまうリスクがあるということ。

そこで、この2冊の書籍で紹介されているように、予測不可能なカオスな状況のときこそ、コントロールできない事象や感情はそのまま受け入れ、コントロール可能な「行動」にフォーカスして、柔軟に対応するリーダーシップが必要だということを感じました。

まさに、ダーウィンのこの名言ですね。

"最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。/ It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change."


コロナ禍における、チームビルディングや、リーダーシップの発揮の仕方に悩む、すべての人にオススメの書籍2冊でした。

特に、「心理的安全性のつくりかた」は、リーダーやマネージャーのみならず、チームに属する個人がどのように、環境をより心理的安全なものに出来るか?についても記されています。そのため、チームで本を回し読みできたりするので良いなと思いました。

また、心理的安全性を計測できる、組織診断サーベイ「SAFETY ZONE®」も読者特典でついててお得でした〜!


ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました*

Carstay株式会社では、ミッションである「Stay Anywhere, Anytime|誰もが好きなときに、好きな場所で、好きな人と過ごせる世界をつくる」を実現するため、国内最大のキャンピングカー・車中泊スポットの予約サービスを運営しています。企業さま・自治体さま・メディアさまと是非連携させて頂きたく、また新たな仲間も募集しておりますので、下記URLより、ぜひお気軽にお問い合わせ頂けましたら幸いです:https://carstay.jp/ja/contact

2021.01.11

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