#283 大相撲地方巡業
昨日、朝9時すぎに、私たちは体育館に入った。
すでに力士たちの稽古が始まっていた。土俵を囲むように力士が並んでいた。取り組みが終わると、勝った相手が次の相手を指名し、相撲のけいこは続いていった。
体育館の隅のほうで四股を踏む力士・すり足をする力士・股割をする力士もいた。力士の体から汗が噴き出していた。
やがて、関取の稽古が始まった。『バチン』とか『バシッ』と体がぶつかる音が聞こえてきた。体に土をつけながらも、力士の稽古は続いていた。終盤になって大関や横綱の胸を借りた稽古も始まった。最後に『ぶつかり稽古』をして、関取は引き上げていった。
力士とのふれあい会が始まった。いろいろな質問に力士が答えた。「彼女がいるのですか?」「体を大きくするためにどのようにしていますか?」「怪我をしないためにどのような工夫をしていますか?」等々。
ふれあい会が終わるころにはお昼になった。私たちはお弁当を食べた。体育館の外では、テントが立ち並び出店もたくさんあった。お相撲さんと写真をとっている場面もあった。
昼食後、相撲甚句・初切(しょっきり)・櫓太鼓打分があった。中入り後、横綱の土俵入りがあった。その後も取り組みが続き、これより三役には大関も登場した。やがて弓取り式も終え、巡業は無事に終わった。
私たちが帰ろうとする頃には、次の巡業地にむかうバスに、浴衣姿の力士が乗り始めていた。
#スポーツ観戦記 #お祭りレポート
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