#6 年始のあいさつ

元旦のお昼を過ぎたころ、親戚が挨拶に来て、賑やかに話がはずんでいた。
突然隣の部屋でお昼寝をしていたりつが泣き声がした。しばらくしてお母さんに抱っこされ、りつは小さなポケモンの人形が入ったリュックを背負い、私たちのところにきた。昼寝から覚めたばかりなのでまだぼーっとしていた。

親戚のお姉ちゃんに「リュックの中に何が入ってるの」と聞かれ、大好きなポケモンを一つずつ出してきた。「ピカチュウやろ。ミュウツーやろ。ゲンガーやろ・・・・・」

お姉ちゃんがスマホのポケモン GO を見せてくれた。お姉ちゃんのするゲームを楽しく見ていた。

帰る時間になった。車には小さな犬が乗っていた。りつは小さな犬を恐る恐る触った。吠えない優しい犬だった。背中もお腹も頭も触った。りつはとても嬉しそうだった。

みんなは今年もよろしくと言って車に乗った。さよならと言って動き出した車にりつは言った。「わんわんバイバ~~イ」

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