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「サーディン」2023年5月29日の日記

ちょっと体調が回復してきた気がする。2日くらい、なんか食欲ないな〜と思って過ごしてたんだけど、その反動なのか明け方ごろからめちゃくちゃ空腹感に襲われている。

午前3時くらいに目が醒めてしまった。これは別にお腹が空いて起きたとかではないんだけど、結果としてだんだんお腹が空いてきて寝付けなくなってしまった。仕方ないので一回起きて、レトルトのトマトリゾットみたいなやつを温めて、お湯で薄めながら食べた。その後布団に戻っても、結局朝7時くらいまで眠れなかった。

新潮社のPR誌「波」六月号が届いた。昨年から、梨木香歩「からくりからくさ」の続編「猫ヤナギ芽ぶく」が本誌で連載されている。ちょうど連載が始まった頃、私は「からくりからくさ」と「りかさん」を読み終え、登場人物たちへの喪失感に苛まれていた。この物語がずっと続けばいいのに、と思ったタイミングで続きが始まるという、できすぎた偶然に感謝しつつ定期購読を始めた。雑誌を定期購読するのはこれが初めてだ。

本当は四月号が届いた時点で定期購読の期限が切れていて、四月中に五月号からの購読料を払わなければいけなかったんだけど、先延ばししすぎて五月号が飛ばされた。梨木さんの連載が偶数月の隔月連載でよかった。

「からくりからくさ」を始めとする、蓉子やミケルたちをめぐる一連の物語の中で、私が初めに読んだのは、実は「この庭に」という絵小説だ。

この本の主人公はミケル(「からくりからくさ」の主人公・蓉子の同居人の娘)だ。彼女は北方の国に来ていて、理由は分からないが、酒浸りの生活をしている。物語も夢と現、泥酔と素面の境目を行ったり来たりして、よく言えば幻想的、言葉を選ばなければ意味わからない。

この絵小説が中学校の図書館にあって、装丁に惹かれて読んでみたが勿論全然わからなかった。本編「からくりからくさ」「りかさん」を読んでいないのでなおのことわからない。サーディンの描写だけがはっきり印象に残った。

昨年、本編を読んだ後に「この庭に」を読み返して、「猫ヤナギ芽ぶく」を読んだら、大学生になったミケルがフィンランドに留学している。

来ちゃったよ!!北方の国!!!

今のところミケルは健康に暮らしているが、いつ酒浸りの生活に突入してしまうのか、もう一年くらい気が気でない。ずっと健康でいてほしいとは思うけど、それはそれとして酒に溺れる人間を遠くから眺めるのは好きなので、期待している自分もいる。

そういえば「からくりからくさ」に出てくる神崎という男は長髪眼鏡男だという確信があったのだが、改めて読んでみてもそういう描写は全然なかった。なんでそう思ったのだろう、と不思議だったのだけど、多分「メイちゃんの執事」に出てくる神崎という執事のイメージがくっついてる。竹田くんも絶対眼鏡男だと思う。


咲きこぼれるさつきの花。息が詰まりそうなほどぎゅうぎゅう詰めで綺麗。

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