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樺沢紫苑先生の『記憶脳』を読んだ感想

樺沢紫苑先生の著書『記憶脳』を読んで、これから受験を迎える方、資格試験を受ける方、記憶力に自信がない方にも是非とも読んでいただきたいです。
自分も受験する時にこの本に出会っていたらと、本当に思いました。

本当に記憶しているとはどういうことか?

 学校のテストや入学・資格試験を取る時は試験範囲の内容を試験当日まで覚えて、すぐに出てくる(回答できる)状態にしておく必要があります。テストであれば前日一夜漬け(丸暗記)で何とかなった方もいると思いますが、覚えたつもりでも当日の試験では出てこない…そんなご経験があるかと思います(自分は星の数ほどありました笑)。
入学・資格試験になると範囲が膨大になり、正直、丸暗記ではカバーしきれないと思います。

とはいっても、暗記はとても苦手、もう年だし覚えられん!という方もいらっしゃると思いますが、本書はそんな悩みを解決してくれる、本当の記憶脳を作るための内容が沢山書かれております。その中でまず取り入れたい内容を挙げてみましたので、ご参考になれば幸いです。

本当の記憶脳を作るためにまず取り入れていきたいこと4選

①睡眠をきちんと取る

まず睡眠は毎日6時間以上を必ず取ること!(理想は7時間)
休みの日に寝溜めしてもあまり効果が無い。
昼夜逆転・徹夜はもってのほか。
あと、起きる時間と寝る時間をなるべく変えないほうがメンタルが安定するかと思います。

日々の生活によっては6時間も取れないこともあるかと思いますが、その時は間に仮眠を入れるなどして、とにかく安定した睡眠時間を確保することが必須。

ちなみに、自分は毎日6時間取るよう心掛け、後々は7時間にしたいと思っています。

②覚えた内容は必ずアウトプットを行う

アウトプットするとはどういうことか?詳しい内容は樺沢先生の著書「アウトプット大全」をご参考していただきたいのですが、
ざっくりと申し上げますと

インプット=本(教科書)を読む
アウトプット=読んだ(覚えた)内容を書いたり、人に説明したりすること
(インプット:アウトプット)=(3:7)が理想

突然ですが、台形の面積の求め方の公式って覚えていらっしゃるでしょうか?
学生の方であればすぐに出るかと思いますが、社会人になってくると懐かしいとか、もう覚えてないという方が大多数ではないでしょうか?

正解は、

台形の面積=(上底+下底)×高さ÷2

ですね。


もし忘れてしまったのであれば、ただ教科書を見て丸暗記するのではなく、実際に書いたり・声に出して覚えたほうが脳が活性化し記憶に定着しやすいそうなので、是非とも取り入れていきたいと思います。

次に、何故(上底+下底)×高さ÷2で求められるのか説明できますでしょうか?

ご参考までに説明させていただくと、
台形と同じ形・大きさをもう1つ作り、それを左右上下反転させて
元の台形にくっ付けてみて下さい。すると平行四辺形になると思います。

台形の面積はこういう考え方で導くことが出来るよ

平行四辺形の面積は底辺×高さで求められますので上図の平行四辺形は
底辺=(上底+下底)、台形の2つ分の面積なので÷2

よって、台形の面積=(上底+下底)×高さ÷2として求められるのです。

上記の内容を人に説明出来るためには、『理解』『整理』が出来ている必要がありますし、ただ公式を覚えるよりはこの方法の方が覚えやすいですし忘れづらくなります。実際に説明してみて、確かに記憶に定着している気がします。

たしかTV番組で京大卒の芸人が仰っていたと思うのですが、
おすすめの勉強法の1つとして
『勉強した内容を(自分が先生になって)1人授業する』
覚えたことを人に説明できることはとても重要だと感じました。

③マルチタスクを行わず、タスクを明確化する

スマホを近くに置いて、勉強・記憶したりすると、どうしても気になってしまい、かなり不効率になります。もし通知が来たら一旦中断しなくてはならないし、前回の集中力の本でも書きましたが、取り戻すまでに最低15分掛かります。何かをしながら・見ながらでの暗記は脳が「切り替えの作業」を何度も行い無駄なエネルギーが消耗するので目の前の作業を1つ1つ完了させていったほうが効率が良いと書かれてました。

また、1つ1つのタスクを完了させるためにTodoリストとして紙に書き出すこと。そしてタスクが完了したら赤ペンで消していく。そうすることで達成感が生まれてモチベーションがアップしていくそうです。

④必ず時間を決めて、一気に覚えようとしない

何か覚えるときに注意なのが、時間に追われている、もしくは焦っている状況になると同じ科目を長時間かけて一気に覚えようと躍起になりがちですが、これは「記憶の衝突」が起こってしまい、定着を妨げてしまいます。

それよりは短時間でもいいので、何日かかけて何度も繰り返した方が定着率を上げることが出来る。あと必ず時間を決めて行った方が脳のパフォーマンスがさらに上がって効果は高くなる。
(例:45分勉強して5分休憩、90分単位で10分休憩など)

と書かれていましたが、自分みたいに集中力が続かない方は15分間勉強して5分休憩するところから始めてみて、習慣化してきたら徐々に時間を伸ばしていくやり方がオススメだと思います。

上記をまとめますと、
①睡眠をきちんと取る
 →最低6時間以上は必須。
②覚えた内容は必ずアウトプットを行う
 →人に説明できるように
③マルチタスク行わない、やることを明確化する
 →Todoリストを作成して1つ1つ確実にこなしていく
  出来たらその都度、赤ペンで消していく
④必ず時間を決めて、一気に覚えようとしない
 →一気に覚えようとするよりも何日かかけて何度も繰り返した方が効果
  は高い。そして、だらだらとやらないよう必ず時間を決めて取り組む。

最後に:まずは出来そうなところから始めてみよう!

本書を読んで、まず取り入れたみたいことをかなり絞って挙げてみました。
冒頭にも述べさせていただきましたが、上記以外にも実践的な記憶術が沢山書かれております。一気に取り組むのは大変だと思いますので、まずは自分が出来そうなところから始めてみてはいかがでしょうか?
樺澤先生のYouTube動画でも仰ってましたよ!

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