見出し画像

X(Twitter)で産後ケアがトレンド入りしていて炎上していた件

みなさまおはようございます。
ましこと言います。

わたしはパラレルワーカーでいくつかの仕事をしているのですが、1つはベビーマッサージ教室の運営、そしてもう1つは自治体が運営している地域子育て支援拠点の専任職員の仕事です。フルタイムで平日は毎日地域子育て支援センターに勤務しています。たまに個別で事業相談や育児相談も受けています。

今日のテーマは「X(Twitter)で産後ケアがトレンド入りしていて炎上していた件」です。

たまたま、本当に偶然の出来事で、このnoteに書いた記事はXのアカウントに転送させているのですが、その転送の記事を定期的に確認するために開いたら、びっくり産後ケアがトレンド入りしていて、ある助産師さんの宿泊型産後ケアに対してのポストが炎上していました。

140文字という短文は、大いに誤解を生み、大きなうねりとなり、その助産師さんの批判が止まりません。その内容は助産師さんの胸の内を吐露した内容でした。そこに批判が多く集まってしまったのですが、リアルタイムに炎上にしていく様子がなんとなく悲しいと言うか胸が痛いくなってしまいました。

助産師さんの吐露した内容は、要約すると「宿泊産後ケアで来た時に、子どもを預かってもらうことありきだと困る」という内容でした。短文って怖いですよね。これだけ聞くと、たぶん多くの人がじゃあ産後ケアなんてするなよと思いますよね。事実、わたしもそのように感じましたし、たぶんこの一言はホンネなのだと思います。炎上している内容も同様の言葉で埋め尽くされていました。

ポストした内容を撤回するように、国の支援がもっと充実してほしいとか、ただ産後ケアで預かりをしたところでその場しのぎで現状を変えないとという言葉を綴っていましたが、時すでに遅しといった具合で、どんどん批判のポストが産後ケアという言葉で上がっています。

この人の失敗は、自営の助産院の集客装置であるSNS、しかも140文字しか打てないXで、自分の感情を吐露したことで、その代償はあまりにも大きいと思いました。前後に母親を取り巻く環境への思いがあったとしても、赤ちゃんの健やかな成長の願いがあったとしても、こうなってしまうと伝わらなくなってしまいます。

わたしはXがあまり得意ではありません。
ポストできる文字数が少ないからです。

ベビー教室の理念も、子育て支援拠点への思いも、1つ1つの出来事や考えはとても140文字では表現しきれません。どちらかというとインスタも写真ありきで、わたしにはあまり向いていないSNSだと思っています。

この投稿を見てくださっている方々は、同業または類似業や子育て中のママさんが多いと思うので、産後ケアについてはよくご存じかと思いますが、初めて聞く方のために簡単にご説明申し上げますと、産後ケアというのは、生まれたばかりの赤ちゃんとママを支援する方法の一つです。産後の不安やお疲れ、お悩みの解決として利用できます。地域によって形態が様々ですが、一般的には宿泊型、通所型、訪問型と3つの形があります。自治体が全負担で無料で使える地域もあるようですが、多くは一部が利用者負担としているケースが多いようです。

ちなみに、わたしの居住する地域は宿泊型は無く、通所と訪問があるようです。勤務先の支援拠点がある市も宿泊型は無く、訪問オンリーだったのですが、来年通所型ができるようで、現在プロポーザル入札がおこなわれているようです。都内で事業実績のある知り合いの事業者が落札すると思われます。

ハナシを戻して

宿泊型は設備の整っている助産院、産院、民間のホテルのような場所などで、多くは母子分離でママさんには自由な時間とゆっくりと睡眠時間を確保してもらい、食事も提供されるシステムです。ですが現実はけっこうな負担額にもかかわらず、母子同室だったので結局家に居るのと同じだったというハナシもよく耳にします。いいところはやはり評判もよく、その理由は明確です。助産師さんなど国家資格者が対応してくれます。

通所型は、例えるとデイサービスのようなイメージです。親子でその場に行き、お母さんの産後の心身の相談サポート、育児相談や助言、授乳相談などを受けてくれます。こちらは助産師さんのほかに保健士さんである場合もあったり、保育士さんである場合もあるようです。

訪問型は、自分の家に来てもらってサービスを受けるイメージです。産後に心身の不調を感じている方、家族から十分なサポートが受けられず、育児に不安を抱えている方の相談、育児支援、家事支援など。こちらは国家資格を持つ助産師さん、保健師さん、保育士さんのほかに、わたし達のような国の指定講習を受講した子育て支援員や、認定ベビーシッターである場合もあります。

いずれも、自治体によって利用者さんの負担金が違い、ケアの内容は自治体または事業者によって違うというのが現実のようです。


ちなみにわたしは近く訪問型の産後ケアに入る予定です。ありがたいことにオファーを頂きまして、どの地域でそしてどの会社と契約するか考え中です。保護者支援を長くやってきたので自身の理念もありますので、お金ありきとはいかず、ホンネとして利用者さんに優しいところがいいなと思っています。

そんな自分が週末に思ったのは、炎上した助産師さんには申し訳ないけど、母子分離できないなら宿泊デイは誰も求めていない需要なので、受けないほうがいいと思いました。国家資格持たない支援員の自分ですらそう思っちゃう。なのでたくさん勉強してきたわけですが、産後ケアがあれば救える親子の命あると思うんだけどな。子育ての初動は命が削れるほど苦しいのに。

子育て中のママと赤ちゃんを中心に、様々な人が取り囲み、優しい見守りと声掛けで、共同育児を実現できたらいいのになって思います。

わたしは自分がそれができるのか挑戦したくて、子育て支援の解を知りたくて、1年半前に前職を退職しました。そして給料半分になり、毎日がましこ先生となり、日々、保護者の皆様との何気ない会話から顔色や声のトーン、心の元気の度合いなどを見ながら、その時にその人に必要な声掛けをするよう心がけています。とっても難しい仕事です。でもすごく楽しくて、温かく優しい気持ちを送れる支援員でいたいなって本気で思って日々拠点で過ごしています。

悲しい気持ちになる言葉が飛び交うところは、なんだか胸が痛いな。
みんなもっとママに優しくしてあげて欲しいし
大切にしてあげて欲しいな。


ましこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?