映画「心の傷を癒すということ 劇場版」製作委員会

映画「心の傷を癒すということ」公式noteです。 このページでは、ドラマ・映画化にまつ…

映画「心の傷を癒すということ 劇場版」製作委員会

映画「心の傷を癒すということ」公式noteです。 このページでは、ドラマ・映画化にまつわる背景や、主人公・和隆のモデルとなった安克昌さんの思いをより深くお届けして参ります。

最近の記事

2月29日の上映会で十分お伝えできなかったこと。書いてみました。

2月29日、京都市北文化会館で「能登半島地震・被災地支援のためのチャリティ上映会」が開催されました。2回の上映の後に、少しだけ、お話をさせて頂きました。 その際に、会場のみなさまへお伝えしようとしながら、十分に果たせなかった私の思いや考えを、この場で少し補足的に書かせて頂こうと思います。 以前のnoteへの投稿 において次の様に書きました。 「自分のできること」の具体化。その自分なりの答えが、「オンライン・チャリティ配信」であり、「チャリティ上映会の開催」でした。 オ

    • 「傾聴」の大切さー「心の傷を癒すということ」著作と映画より

      能登半島地震の発災から1カ月が経過しました。テレビや新聞などメディアが伝える被災地の現状に接していると、被災した人たちの置かれている状況は極めて厳しく、多くの難しい課題をはらんでいることがうかがえます。 その震災関連報道の中でも、被災された人たちの「心のケア」の重要性・緊急性について伝える記事やレポートが最近、増えてきているのではないかと感じています。 そこで「阪神淡路大震災」の発災1カ月頃の状況はどうだったのか。改めて「心の傷を癒すということ」を読んでみると、次のような記

      • 能登半島地震・被災地支援のための「リアル上映会」が始まります。

         オンライン配信を開始からちょうど10日が経過しました。現在、累計で1616人の方々にご覧いただきました。「能登半島地震で被災した方々への支援の一助になれば」というきっかけで始めたこの配信の趣旨に、多くの方々のご賛同を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。 また、全国各地の有志の方々による、会場を設営しての上映会企画が進んでいます。以下、ご紹介させて頂きます。 2月29日(木) 「『心の傷を癒すということ 劇場版』能登半島地震復興支援 チャリティー上映会」  会場 京都

        • (続)「寄付の流れ」について考えてみました

          前回の投稿のつづきとなります。 この稿では、「支援金」について考えてみたいと思います。(「支援金」と「義援金」の違いについて、再掲しておきます。) 前回同様、こちらのサイトを元に進めて行きます。 このサイトを読み進めて行きますと、「あなたが選ぶ寄付先は」という項があり、先ず各県・日本赤十字社の「義援金」が紹介されています。続いて、最初に「支援金」の紹介がでてくるのは、「中央共同募金会」です。 とても分かり易く支援金の趣旨や仕組みの説明が書かれていますので、一部、抜粋し

        2月29日の上映会で十分お伝えできなかったこと。書いてみました。

          「寄付の流れ」について考えてみました

          「能登半島地震の被災地支援のために、わたしどもの映画を使って何かお役に立てないか」と始めた「チャリティ・オンライン配信」。お陰様で順調な滑り出しです。 開始3日目の午後3時現在で、この取り組みによるオンラインによる視聴者数は469名となりました。 みなさまのご厚意に心より感謝申し上げます。 さて、一昨日の「開始のご案内」の記事におきまして、 NHKの解説記事を、その関連でご紹介させて頂きました。 「寄付はしたいけど、寄付先をどうやって決めたらいいだろう・・・」という思

          「寄付の流れ」について考えてみました

          「チャリティオンライン配信」開始から丸一日が経過しました。

          「チャリティ・オンライン配信」開始から丸一日が経過しました。配信開始から現時点で184名の方にご視聴頂きました。心より感謝申し上げます。 これから本作品をご覧になられる方、また既にご覧になられた方で原作本に関心を持っておられる方の、ご参考になればと考え、資料を添付致します。 これは一昨年12月に、神戸市看護大学様で本作上映会と講演会をさせて頂いた時に使用した資料の一部です。映画の場面・原作・シナリオの抜粋・引用で構成されています。 さて、添付の資料にも少し記載がありますが、

          「チャリティオンライン配信」開始から丸一日が経過しました。

          【チャリティ・オンライン配信】開始のご案内

          今年、1月1日に発災した「能登半島地震」は、甚大な被害を及ぼしました。今も、被災地を中心にたくさんの方々が、様々な困難に直面しておられます。 その支援の一助となれば、という思いから、映画「心の傷を癒すということ 劇場版」の「チャリティ・オンライン配信」を行うこととなりましたので、ここにご案内申し上げます。 配信の流れは以下の通りです。 ① 映画「心の傷を癒すということ 劇場版」のオンライン視聴リンクを、映画・心の傷を癒すということ製作委員会の公式SNS(Faceb

          【チャリティ・オンライン配信】開始のご案内

          1月14日の上映会に参加して思ったこと

          去る1月14日、神戸・新開地の映画館「パルシネマしんこうえん」さんで、「心の傷を癒すということ 劇場版」の上映会がありました。 こちらは、主人公・安和隆と妻の終子が初めて出会う映画館のロケ地となったところ、いわゆる「聖地」です。 久しぶりに、本作を大きなスクリーンで見ました 上映中、一度も集中力が途切れることはありませんでした。そして心の奥深くに作品のメッセージがしみわたっていく感じがしました。立場上、何度も見ている映画ですが、このような感覚になったのは、実は初めてでした。

          阪神淡路大震災から29年が経ちました。

          阪神淡路大震災の発災から29年目の1月17日を迎えました。 この震災でお亡くなりになられた全ての方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 また、今なお被災の傷跡に苦しむ多くの方々の心の平安をお祈り申し上げます。 今年1月1日、能登地震が発生しました。 犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表します。そしてご家族や大切な方々を亡くされたみなさまへ謹んでお悔やみ申し上げます。また被害に遭われたみなさまへ心からのお見舞いを申し上げます。 能登地震が起こってすぐ、偶然、次のようなこと

          阪神淡路大震災から29年が経ちました。

          1月21日伊丹市人権啓発センター「ふらっと」で上映会と講演会を行いました。

          1月21日土曜日、伊丹市で本作の上映会が開催されました。またその後の講演会で、私を講師としてお招きいただきました。 映画の後の講演会で約1時間、お話をさせて頂きました。講演時に使用した資料はこちらです。(一部、省略している部分があります。) 講演会ではこの資料に沿って、お話を進めましたが、1時間はあっという間で、メリハリをつけてうまくお話ができたかどうか、心許ない限りです。 ただ、約40名いらっしゃった会場のみなさん、まっすぐに私の方を見て、時には真剣な眼差しで、時には

          1月21日伊丹市人権啓発センター「ふらっと」で上映会と講演会を行いました。

          1月17日に思うことー阪神淡路大震災からきょう28年

          阪神淡路大震災から、今日で28年が経ちました。 この震災でお亡くなりになられた全ての方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 また、今なお被災の傷跡に苦しむ多くの方々の心の平安をお祈り申し上げます。 昨年の1月17日の投稿でも書かせて頂いたのですが、毎年この日が近づくと、著作「心の傷を癒すということ」を読み返しています。 私が最も印象に残っている一節としてよくご紹介させて頂くのが以下の記述です。(昨年もご紹介させて頂きました)1月17日に思うこと~安克昌著「心の傷を癒すとい

          1月17日に思うことー阪神淡路大震災からきょう28年

          新年あけましておめでとうございます。

          新年あけましておめでとうございます。 昨年は地域の市民ホールや公民館・学校・職場など「非劇場」での上映活動2年目でした。 お陰様で、地元・神戸をはじめとして全国の自主上映会57会場・延15000人以上の方々に本作をご覧いただくことができましたこと、心より御礼申し上げます。 お寄せ頂いた多くのご感想をたくさん拝読致しました。 その真摯で誠実な内容に、この作品をお届けする者として、感謝と嬉しさで頭が下がる思いです。 同時に、「こういう見方もあるのか」と感心し、深く考えさせられ

          新年あけましておめでとうございます。

          12月13日 神戸市看護大学で講演会を行いました。

          今月13日、神戸市看護大学で製作委員会として講演会を実施致しました。今回は、2年生対象の講義「心の病気」の授業の一環として行われました。 特別講師として、次の方をお招きいたしました。 〇「災害後の子どもの心のケア」「減災の心理学」を研究実践してこられた冨永良喜先生(兵庫教育大学・兵庫県立大学名誉教授) 〇看護師のHさん。本作で平岩紙さん演じる「新島看護師」のモデルのお一人。「新増補版 心の傷を癒すということ」P94で「Nさん」(旧姓)として紹介されています。 〇安克昌著の原

          12月13日 神戸市看護大学で講演会を行いました。

          長野県塩尻志學館高等学校の皆さんから感想文が届きました。

          今年9月8日、長野県塩尻志學館高等学校の人権教育映画会で、本作を上映して頂きました。生徒さんからの感想文が届きました。その一部をご紹介いたします。生徒さんたちの感想文を読み進めていくと、本作を通して、率直に真摯に自己の思索を深め、「自分がどう生きるか」を真剣に模索する姿が浮かび上がって来ます。 作品をお届けする立場の者として、本当に嬉しくそして感謝の思いでいっぱいです。 ぜひご一読ください。(製作委員会 安 成洋)

          長野県塩尻志學館高等学校の皆さんから感想文が届きました。

          「安克昌の臨床作法」(副題 安克昌を自由に語る)が出版されました。

          映画「心の傷を癒すということ」製作委員会の安です。 この度、「安克昌の臨床作法―安克昌を自由に語る」 安克昌の臨床作法|日本評論社 (nippyo.co.jp) が出版されましたので、ご報告させて頂きます。 本作「心の傷を癒すということ」の主人公「安和隆」のモデルである「安克昌」が、どんな医師だったのか。何を語り、考え、やろうとしていたのか。安克昌本人と近くで接してきた医師仲間の方たちを中心に、色んな角度から書き、語り合う内容となっています。 また、独立のPARTとし

          「安克昌の臨床作法」(副題 安克昌を自由に語る)が出版されました。

          中井久夫先生のご逝去を悼む

          2022年8月8日、中井久夫先生がお亡くなりになられました。謹んで中井先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 本作のモデルとなっている亡兄・安克昌は中井久夫先生との出会いがきっかけで、精神科医の道を歩むことになりました。 克昌は、先生にお目にかかる前から、先生の本を耽読していました。そして神戸大学医学部に入学し、先生の講義を初めて聴いた時の「喜びと興奮」を、「中井先生は凄いんだ!」を連発しながら、嬉々として私に語ってくれました。もう40年も前の話です。 酒を酌み交わし