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Toni Morrison's "The Bluest Eye" 感想

トニ・モリスン『青い眼がほしい』。有名なアメリカ文学で、いつか読みたいと思っていた。今回、大学の課題を遂行するためにはじめて読んだ。そんなに長くない感想を、あえて言葉を選ばずに記す。

この作品は、世間一般に言われる「黒人差別」を単に描いているのではない。黒人差別とはまた違った、深く残酷な人間の精神が詳細に記されている。ピコーラを取り巻く人物(主に両親)が、なぜ彼女をそのように扱うのか。彼女はなぜそのように扱われなければならなかったのか。 黒人の中での差別。
自分を優位にしようと、黒人の不様さを探し徹底的に貶し、相手を下げようとする黒人。自分のためなら相手の家族されも侮辱する黒人。「保身」という言葉では言い表せない何か。差別の中に描かれる差別。 ピコーラの両親の狂った人生。狂わされた人生。そして彼らに狂わされたピコーラの人生。
正直、かなりえぐい。読み終わって一安心してしまった。悪い意味で。結局フリーダもクローディアも"そういう人"だった。残念というか、そういう環境で生きてきていたのなら当然というか。 もう一度読みたいがレポート書かねば。2日(ほぼ1日)で読むには重すぎる内容だった。

解釈はまた後日投稿するかもしれないし、しないかもしれない。とにかく、今日は感想を忘れぬように書き留めておきたかった。そして、ここに共有しておきたかった。それだけのことである。

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