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娘と私のインサイドヘッド vol.5

娘(小1)が不登校になり、気づけば自分の気持ちを率直に話せなくなっていた彼女と私の中で始まった二人だけのインサイドヘッド。

自分の頭の中にある【よろこび】【かなしみ】などそれぞれの感情がキャラクターのように存在している、映画「インサイドヘッド」をもとに娘は自分の感情をストーリー調に教えてくれるようになりました。

そして彼女の【よろこび】は【かなしみ】や【いかり】に押しつぶされるように眠りにつき目覚め方がわからなくなっていた。

そこから彼女の【よろこび】を目覚めさせたのは母である私自身の【よろこび】だったんだよと娘に教えられる。

そして彼女は母親の私には【かしこい】(娘を導く存在らしい)がいないから【かしこい】を持ってもらうために試験をする。と言われます。

ここまでが前回までの話。

そして数日間の試験が始まった。
受験票も手作りで作る娘。

合格発表日には受験票の合格欄に印がついて部屋の柱に掲示されると。

といっても私は普段の生活を見られるだけ。
彼女が遊んでほしいといえばいつもより頑張って遊んだりした。

そして彼女は時々私の言動に不満があるときは
「そんなんじゃ【かしこい】もらえないよ~」と言ったりした。

正直、これをクリアすれば合格みたいな具体的なものも私には見えないまま、合格するのかしないのか感触もわからず合格発表日を迎えた。

結果は「合格」
なんかよくわからんがほっとする私。

しかしそれからまもなく癇癪を起こした娘からあっさり【かしこい】の免許は没収された。

それから日が経ち、娘はこう言った。
「おふざけの島」が大きくなっていってる。

※この「おふざけの島」というのは映画インサイドヘッドのストーリーの中に出てくる頭の中の島。主人公の女の子ライリーの頭の中には彼女の中で大切なものが「家族の島」「友情の島」「おふざけの島」などとして存在している設定でした。

学校を休み始めたばかりの頃、娘は周りに自分の中の怒りをぶつけることを必死にこらえるために舌打ちをたくさんしていた。

「死にたい」という言葉も小学校1年生の幼さで何度も口にしていた。

そんな中を彼女が自分の力で取り戻した大きな「おふざけの島」。

これからもユーモアの明かりを灯しつづけてほしい。

そしてあなたが私にしてくれた【かしこい】の試験。
これからも私は何度も合格したり落第したりしながら、あなたから学んでいきたい。

きっと私にとっての【かしこい】は娘であるあなたの中にいてくれてる。





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