見出し画像

新年初○○

テキスト初投稿失礼します。

書き出しにだいぶ悩みましたが、だいたいみなさんこんなもんでしょうか。
(↑なめてるわけではない)

今回は、初投稿にふさわしく”初”にちなんだ内容にしようと思います。

2024年も2月下旬に差し掛かりましたが、みなさんは新年”初○○”、何が一番印象に残っていますか?

私は普段、初日の出、初売り、初夢等々、”初○○”なんてものには興味がない人間なのですが、今年は少し印象に残る出来事がありました。
(ちなみに初音ミクは好き)

私の2024年は、”初お説教”でそのスタートを切りました。
試合開始は、2024年1月1日午前0時10分ごろ。
おそらく、初お説教史上最速記録です。

最速記録ということもありますが、やはり”厭なこと”って印象に残りやすいですよね。

自分で言ってしまいますが、私は仕事や人付き合いに関して、そつなくといいますか、いわゆる、波風立てぬよう振る舞うのが得意で、お説教をいただくことはめったにありません。
(波風を立てないことから、風遁【凪の舞】と名付けている)
(ちなみにNARUTOでは波風ミナトが推し)

そんな私にも、【凪の舞】が通じない相手がいます。

―――― 父です。

我が父は、無からお小言を生成する【必殺☆お小言ブラスター】の使い手。
無から生成するなんて、錬金術ならご法度です。

【必殺☆お小言ブラスター】の発動条件は母の不在。
買い物や入浴等、確実に母が戻ってこない時間が狙われます。

私に対する不満やお小言、ときには根も葉もないところから冤罪という名の花を咲かせる姿は、魔法少女そのものです。
(しかし初老の男性)

新型コロナウイルスによる制限も続々と解除され、数年ぶりに帰省した私でしたが、そんな私を待ち構えていたのは、お察しの通り。
父お得意の攻撃魔法【必殺☆お小言ブラスター】だったわけです。

前述しましたが、時刻は年が明けた午前0時10分。
「紅組優勝も見届けたし、そろそろ寝るか~」というころです。
母は入浴中で、しばらく居間には戻ってきません。
そんな折、父が「オカアサンガイナイウチニ(お母さんがいないうちに)」と詠唱したかと思うと、辺りはあっという間にネチネチとしたお小言に包まれたのです。

内容は、将来設計と貯金について。
父曰く、私は【ダメウーマン ~いい歳こいて計画性・貯金がない女~】等々うんぬんかんぬんあーだこーだーとのこと。

当時の私の頭の中を表すなら【????????】
昔流行った脳内メーカーにかけてもらえば、間違いなくこれ。

またまた自分で言ってしまいますが、貯金はもちろんのこと、将来設計についても【わたしの しょうらいの ゆめ(^▽^)】とタイトルを付けられる程度にはスケジュールを立てているつもりなので、脳内は【?】でパンパンでした。
(実際、本当に頭が痛かった)

しかし夜テンではありましたが、「コレなんの時間?」から「あ~コレいじめられてんな」と理解するまでに、それほど時間はかかりませんでした。

思えば、私が思春期に入ったのを機に、あからさまな体罰をやめ、ネチネチお小言を発するようになった父。
それはさながら、旦那の目を盗んで小突く小姑、はたまた、お菓子をつまんではお小言を発するお局様でした。というか今も。
(ちなみに子供のころの私は「これは躾やんな」と呑気に思っていたが、後々友人に経験談を話すと、口をそろえて「やられすぎ」と言う)

母が戻ってこないことをいいことに、父の攻撃は続きます。
これぞまさに「ずっと俺のターン!」状態。
しかしこの闘い、カードゲームじゃあるまいし、ましてやルールなんてものは存在しないのですから、反撃すればいい話なのです。

子供のころであれば、考えなしに反撃し、跳ね返されては泣きわめていたことでしょう。
ところが今の私はというと、立派な大人。
父のチクチク言葉を借りれば、”片足の先をおばさん領域に触れている女”なわけです。

言い返すなどの単純攻撃は火に油、父の思う壺。
そこでまず”右から左へ受け流す”で様子を見ることに。
ポイントは以下の二点。
・聞いてる風
・弱点の見極め

そもそもですが「お前話聞いてないだろ」と言われてしまっては、元も子も孫も曾孫もありません。
また相手は、ドラ○エでいうところの全体攻撃を仕掛けてきます。
(いわゆる「なんか言いたいだけ」ってやつ)
お小言自体は根拠がないので、隙だらけです。
(ひろゆきなら「それって以下略」で一撃)

敵(父)はそれなりに満足すると、続いてループ攻撃に入ります。
同じ文言で攻めてくる、ここが反撃のタイミングです。

敵(父)自身も、自分がループ攻撃に入ったことは自覚していますから「あとはSAN値を削るだけだぜ!」と悦に入っています。

そこで私は「ソウダネイイタイコトハワカッタヨ(そうだね、言いたいことはわかったよ)」と詠唱。
この度ご指摘いただいた、人生計画や現在の貯金額、お金の使い方など、ぶち込まれたお小言について、つらつらと弁明を開始します。
(ル○ィが食らったはずの銃弾を跳ね返すイメージ)

敵(父、以下敵)は攻撃が効いていたものだと錯覚しているので、一瞬ひるみます。
しかし、ループ攻撃を発動してしまっているので、途中で止めることができません。

言われたことに返事をしているだけの私ですが、敵からすれば反撃の嵐。
あれよあれよと弁明している間に、母がお風呂からあがってきました。

「て…てめえ、覚えてろよ」を具現化したような顔をした父、もとい敵は、のそのそと寝床へ姿を消していきました。

母「何話してたの?」
私「何でもないよ~」

やりきった。

”新年初試合”は勝利をおさめたのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?