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インフルエンサー業界から見た正しい芸能界の未来(インタビュー)

noteを書きはじめることで出会った人と直接会って話して、未来を作っていくためのインタビュー記事企画。第二回目はアイドルやグラビア女優の配信ビジネスに携わる大丈夫さんにお話を伺いました。芸能視点のインフルエンサーの未来と、インフルエンサー視点でみる芸能の未来の差を感じる対談になりました。幸福度の高い未来とはどんなものなんだろう!?

規模の大小よりも関わってる人の
幸福度が高いほうがいい業界になると思う

丸本(以下:丸)「ツイッターのプロフィールを見させていただいたんですけど、恋愛コンサル生って何ですか??」

大丈夫(以下:大)「そこですか笑。仕事とは全然関係ないんですけど、恋愛コンサルっていうのをプライベートで習ってて、PuANDA(パンダ)さんっていう人がいて。例えば恋愛の問題を解決することで人生を自由にすごすって人で」

丸「そういう学問的なものがあるんですね笑。習ってみて実践できるものなんですか?」

大「実際モテるようになりますよ笑。恋愛で自分の心を安定させてくれるメソッドを教えてくれたりもします」

丸「ツイッターとかで流れてきてよく聞くのが、恋愛学問ってマーケティングとかにも繋がっていてって話なんですけど、実際どうなんですかね?」

大「恋愛は市場原理が働くので、マーケティングと近いと思います。そういったのを研究している人もいっぱいいます。藤沢和希さんの『恋愛工学』がその源泉だと思うんですけど、今はさらにその考えを発展させてる人もいますよ」

丸「なるほど~おもしろそうですね笑。実際のお仕事と繋がることはあるんですか?」

大「仕事ではアイドルやグラビアの子たちが配信するプラットフォームを管理してて、そこでチェキやボイスを売るようなサイトをやってます。だからアイドルの子達と接するんで、女の子への接し方に関しては勉強になってると思います。コミュニケーション能力を高めるにはいいと思います」

丸「そうなんですね。今、CD事態も手売りがメインだったり、ライブなんかのコミュニケーションにしかお金にできない状態ですよね」

大「ボイス(アイドルの声をデータ化したもの)やチェキってストック型のコミュニケーションだと思ってて、つまりあとから見返してコミュニケーションできるもの。でんぱ組.incの元プロデューサーのもふくちゃんが言ってたことなんですけど『今の時代はコミュニケーションしか売れない』、僕もそう思います」

丸「実際売れるんですか?」

大「売れます!デビューしたばっかりのアイドルだったりが多いですね」

丸「そうなんですね。デビューしたばっかりのアイドルでもちゃんと稼げるというか、最近変わったのは事務所入ってないアイドルの子も多いですよね」

大「そもそもアイドルに事務所がいるんだろうか?って思いますね。すべてとは言わないですけど、事務所が必要ない人たちも確実にいると思います」

丸「メジャーデビューも、今、業界的にも疑問視されてますもんね」

大「メジャーにいくと解散しちゃうイメージです笑。たぶん地下アイドルでメジャーにいくんじゃないかって言われてるくらいのときが、アイドル的にも生活できるし、いい時期なんじゃないかなと思ってます」

丸「確かにそういう部分もありますね。それって芸能の目指すべき場所が変わってきてることかもしれないですね」

大「今、僕が考えているサービスがあって。それは事務所に入っていない女の子向けのオンラインサロンなんですけど、フリーでやってる子って情報が降りてこないじゃないですか?テレビのオーディションとかそういったもの。そんな情報が共有できたり、オーディションに対してのアドバイスとか、そういったものです。事務所に入らなくても、もっとよりよく活動できるようにするためのサービスを立ち上げる予定です」

丸「いいサービスだと思います。事務所とか代理店とか、よりマージンを取るところを減らしていく時代になっていくと思う。芸能事務所もアメリカのハリウッドのような、よりエージェント式になっていくと思う。事務所がタレントを所属させるんじゃなくて、タレントがマネージャーを雇うというか」

大「そうですね。そうなるのかもしれないですね」

丸「あと僕は芸能の立場からインフルエンサーを見ることもあれば、インフルエンサー業界から芸能を見ることもあって、目指すべき場所が双方で違う気がしてます。芸能的な視点でいうと、強引に言うとアイドルグループはどんどん大きな箱でワンマンライブをしていくことが最大の目標のひとつだと思うんです。動員を増やして、より大きな景色をファンと共有するっていうか。大丈夫さんはインフルエンサー業界からの視点だと思うんですけど、そこはどう思いますか?」

大「去年大ヒットした書籍『お金2.0』にも書いてあったんですけど、自分の経済圏を構築することが大切、アイドルであればコミュニティーですよね、その輪を少しづつ増やしていく。別に10人しかファンがいなかったとしても、その子が月に1回のファンミーティングを5000円でやって、週に1回ライブをやって、動画を配信してってやるだけで普通のOLくらいの給料になる」

丸「その輪を100人するためにはどうすればいいのか?っていうのが今までの芸能の考えですよね」

大「僕的にはなんですけど、そこを求めなくてもいいんじゃないかなと思ってて。大規模にしていくよりも、小さくてもいいから自分のやれる範囲でやらないと疲弊して長続きしないと思う」

丸「確かにどんどん大きな規模にしていくのは、昔の芸能のやり方で、一番幸福な形は小さくても自分の身丈にあった規模で活動していくことなのかなと思うこともあります。高度経済成長の時期って、多くの人を雇うことが社会的意義だったかもしれないけど、今は違う。関わる人が少なくても、関わってる人が幸せになる確率が高いほうが大切なのかもしれないですね。この問題に関してはまたnoteに書いて思考を深めてまとめたいですね。今日はありがとうございました。恋愛コンサルの話も含め、すごく新鮮でした!」

大「ありがとうございました!」

大丈夫
◆恋愛コンサル生/和みフェーズのファンタジスタ/マッチングアプリで1位◆動画配信・ライブコマースディレクター◆アイドルやグラドル、女優の卵たちをコンサルティング◆あと脚本家
丸本貴司
アパレルWEGO、DINGのPR。スマホ世代のマネージメント会社レキシントンのプロデュース。音楽アーティストXOX、suga/esなどを手がける。著者『ジェンダーレス男子』etc。

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