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映画「猫と塩、または砂糖』

監督・脚本 小松孝
出演:田村健太郎宮崎美子吉田凜音、池田成志、諏訪太郎

本編冒頭プロローグ+予告編

主題歌 『Fact or Fable』(NILKLY)
伝説のインディーズアイドル”ベルハー”こと”BELLRING少女ハート”を継ぐ、ダーク&ポップなインダストリアル・アイドルグループ。ディレクターの田中紘治氏は劇伴も担当。

主な記事

 「猫と塩、または砂糖」は一見、異色のホームコメディー。主人公も、物語も、映画そのものも、ヘンテコだけど性根は真っ当。お仕着せの「常識」を唯々諾々とのみこまず、本当の幸せは那辺にあるのか、自分自身のまなざしで見据えようとする。

 5人それぞれの幸せさがし。誰かが動くたびに 攪拌(かくはん) されてうつろう空気やパワーバランスごと、生きものの生態を観察するような面白さが、この映画にはある。客観的なカメラワークや映像の仕掛けがその魅力を増幅させる。登場人物のたたずまいや、その周囲にあるモノや色が、過去から現在へとつながる心象風景を表す。

読売新聞オンライン

この映画では、日本社会の特定の層を代表するような機能不全の人々が、ディストピアやSFのような設定の中で、同じ家に住むことになる。
不条理だがどこかリアルな日本社会を描き出す。
すべての登場人物が一種の典型として認識されうるが、彼らの全体的な行動や、白い姿の金城氏とその娘の場合の姿さえも極端で、ある種の家庭内ディストピアのように見える。
一郎の台詞や時折のモノローグがかなり深遠で分析的であることも、物語にさらなる深みを与えている。

「猫と塩、あるいは砂糖」はよくできた映画で、小松孝監督は非常に面白いアイデアを持っており、それを映画的な言葉で表現する術を心得ています。

ASIAN MOVIE PULSE

 設定だけで唸る。一筋縄ではいかない展開。
 普通は共依存からの卒業とやるのだろうが、そこには行かない強い意志。人と違って何が悪い。マイノリティ側に立ったフリで自分と違う立場を断罪する輩が多い今、この映画はそれを周到に避ける。

キネ旬REVIEW

 この映画はそもそも登場人物に感情移入させて観客の心を揺さぶることを目的にはしていないんです。アリの巣を眺めるように、家の中を観察してもらおうと。5人が右往左往する様子を一歩引いて見るような面白さを。

 いろんな人々の、いろんな幸せのベクトルをメディアで見せられてきた。ところが、幸せというのは相対的で、揺れ動くもの。僕の好きなアインシュタインの相対性理論に基づいて、幸せ探しを考えてみようじゃないか、そういう物語を思いついたんです

ニッポンドットコム

公式サイト

食卓

この作品を撮る機会&原点である自主映画、
『食卓』(47min)
https://vimeo.com/ondemand/shokutaku
(U-NEXT,DOKUSOでも配信中)
PFFアワード2016 グランプリ
バンクーバー国際映画祭 正式出品
東京国際映画祭 特別上映
水戸短編映像祭 グランプリ
#猫塩 にも出演の #渡部直也 主演。

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