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障害がある子が産まれたのは母親が悪いのか?不登校児は失敗か?世間の圧に思う事。

この記事を読んで思い出した話。

うちの家系は父・母・姉・兄・私の5人ですが、姉は精神障害、兄は筋ジスでした。
母親は「私の遺伝子が全部悪い」と嘆き、父親も「一家心中しようと思った」ということもありました。
最終的に家族は機能不全になり私は絶縁しました。

障害のある子を産んだ親の辛さは世間の重圧も原因にあったのではないかと今となっては思います。

例えば、母は祖母から「あの時の〇〇が影響してか」となぜ障害がある子が生まれたかを母親に投げかけた記憶があります。
周囲は容赦なく、なぜ?を投げこむ。 それは親が1番悩むことでしょう。

例えば、母乳か粉ミルクかでさえ世間からどうこう言われる事もあるようで。
まるで母乳か粉かで子の人生が全て決まってしまうかのように。

また、親族の集まりでは、親族は高学歴で大手企業就職の中、うちの家は不登校などもあり、比べて学歴が低い家庭でした。 親族からの偏見はゼロだったか。父親はどんな思いだったか。

「失敗を許さない社会」という言葉を見かけた事がありますが、失敗なんて概念は一部の人が作り上げたものであって、無いと思います。
でないと、障害がある子も親も、不登校の子も親も失敗したということになる。

自分が失敗作だという葛藤を抱えて、生きる事が難しくなるかもしれない。

失敗という概念が無いにせよ、言葉や重圧に苦しんでいる人は今この瞬間もいるでしょう。

不登校や障害のある子を育てる人(里親さんも含め)に伝えたい
「原因の全てはあなたじゃない。あなたのせいじゃない」

子のサポート/ケアも重要ですが、まずは育てる人へのサポート/ケアも重要だと思います。

こども家庭庁もその点も議論しているはずだと思いたい。 例えば、スクールカウンセラーのような形が家庭にもあれば良い方向にいく場合もあるのではないか。選択肢のひとつとして。私自身も思案を重ねていきたい。

以下の記事も紹介します。

私は父親から「死んでも子どもを作るなよ」と歪んだお節介から言われたことがあり、 その言葉を、悲しさ半分嬉しさ半分で胸に切り刻んでおりますので、私は子どもをもつ意思は持てません。(嬉しさ半分とは、依存関係の要素を鑑みて)

しかしながら、子持ち様がどうだとかネット意見による分断の動きには関心しません。 分断は親や育てる人を孤立させてしまうからです。そうなると、子に影響が及びます。

子どもをもつことは自由なはずなのに、失敗かどうかを世間がジャッジしては、産む方も育てる方も苦しすぎる。

失敗なんてものは、無い。

「あなたのせいじゃない」






~profile~
・社会課題をテーマにする映像グラフィック作家
・映像デザイン事務所CreDes代表
・ヤングケアラーや機能不全家族についてのドキュメンタリー監督

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