米家麦

2022年~児童文学を書いてます。書き続けたい、表現したい欲求に忠実に生きていたい人。…

米家麦

2022年~児童文学を書いてます。書き続けたい、表現したい欲求に忠実に生きていたい人。 noteでは、絵本や児童文学の読書ログ、創作にまつわる日々の葛藤や自分を鼓舞するためのあれこれを書いていきます。

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  • 雑記・創作日記まとめ

    自分の日常の創作にまつわる話や、自分を鼓舞するための言葉、なぜ書くのか?のようなことを自分に言い聞かせるために、だらだらと書いている自慰的倉庫です。記事の整理整頓のために。

  • 読書ログまとめ

    今まで読んだ児童書、絵本を中心に読書の、超個人的で一方的な感想メモをまとめています。

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はじまり

米家麦(よねやむぎ)、はじまりの場所。 今はいろんなSNSや媒体があるけれど、襟を正して文章に向き合える気がしてnoteを選んだ。    ここでは、児童文学を書き続けるなかでの足掻きを記していこうと思う。 もっぱら図書館や本屋に行って買い漁っている児童文学関連の読書ログや、自身が創作した小説・童話の掲載、気晴らしに雑記をのせてみたりする。 創作童話は、公募に出さない(出せない)話をここに載せられたら。 「人間を描くのが小説」とずっと思っている。 振り返れば、小学生くらい

    • 2024年の抱負

      しばらくnoteを更新していなかったので、なにか書いておこうと思い、抱負でも書いてみようと思う。 昨年は、米家麦元年だった。 児童文学作家として物語を書こうと思い立ち、それに邁進した初年だった。本を読んでは書き、読んでは書きの繰り返し。 目標とか、どうして書いてるのかとか、今後どういうふうに生きていきたいかとか、そういうことも毎日考え続けた。 かたちとしては、何の結果も残していないけれど、自分にとっては大きな収穫があった実り多い一年だった。 今は長編のプロットを再度見直

      • 今ミニバスの物語を書いているのだけど、ミニバスのことをもっと知りたいし、わかりたい。できれば取材いきたいけど、まだ何者でもない人間にいろいろ教えてくれるところなんてあるのか、そして、そもそもどこに聞いてみればいいのか。。ちょっとずつ、情報収集していきたい。

        • [雑記]物語という名のなにかを愛す

          今やっている作業がひと段落したので、久々に雑記でも書こうと思う。 2023年の9月は自分にとって、あたらしいチャレンジの月だった。 まず、長編を一本完成させることを直近の目標として、一度短編を書くことをやめた。短編を書かなくなったので、公募にも出さなくなった。   ただうまくなりたい、書き続けたいという欲求だけに忠実でいたために、どこに向かってどんなふうに走っていけばいいのかわからなくなった。 やみくもに短編を書き、そのいくつかを短編を公募に出していた。 賞が欲しいというよ

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        はじまり

        • 2024年の抱負

        • 今ミニバスの物語を書いているのだけど、ミニバスのことをもっと知りたいし、わかりたい。できれば取材いきたいけど、まだ何者でもない人間にいろいろ教えてくれるところなんてあるのか、そして、そもそもどこに聞いてみればいいのか。。ちょっとずつ、情報収集していきたい。

        • [雑記]物語という名のなにかを愛す

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        • 雑記・創作日記まとめ
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        • 読書ログまとめ
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        記事

          [読書ログ]「逆ソクラテス」

          感想 伊坂幸太郎の5つの短編集。 以前から、小学生を主人公にした短編集として噂になっていたので、ハードカバーを購入。 元々、伊坂は『オーデュボンの祈り』が出たときからのファンなので、もうデビューからずっと好きで、ほとんどの著書を読んでいる。 伊坂らしいユーモア、言葉の使い方、構成、気持ちいい読後感というのは顕在で、読み終わった後、ああ……うまいなあ……としみじみ思ってしまうような手練れの作品集だ。   しかも、表紙絵のjunaidaさんの絵が最高にかわいい。これだけで電子

          [読書ログ]「逆ソクラテス」

          [読書ログ]「金色の羽でとべ」

          「金色の羽でとべ」 作/高田由紀子 あらすじ 感想 ずっと前からスポーツの長編児童文学小説が書きたくて、参考に読んだ。 バレーボールクラブに入ってから、バレーボールを通して成長していく少年たちの姿を描いている。 構成はシンプルで順を追って進んでいくので、主人公を応援しながら読み進められる。 試合の描写が多いところなどは、本を読むのが苦手な子はちょっと読み進めるのが難しいような気もする。というのも、動きをイメージする想像力の補完が絶対で、その点で読み手側の集中力が持続で

          [読書ログ]「金色の羽でとべ」

          [読書ログ]「ゆかいな床井くん」

          「ゆかいな床井くん」 著:戸森 しるこ あらすじ 感想 「ゆかいなゆかいくん」と読みそうになるが、読んだ人だけが「ゆかいなとこいくん」と読める本書。 うまい。物語がうまい。 するするっと、そうめんをすするようにさらりと読める文章。それでいてなんだか可愛らしさが同居する雰囲気がある。野間児童文学賞、そりゃそうだという感じだ。 床井くんが何か事件を起こすわけでも、それに振り回されるわけでも、不思議な転校生枠でもない。 淡々と流れる学校生活のなかで、主人公から見た床井くん

          [読書ログ]「ゆかいな床井くん」

          [読書ログ]「君色パレット いつも側にいるあの人」

          https://www.ehonnavi.net/ehon/173900/%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%82%E5%81%B4%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%82%E3%81%AE%E4%BA%BA/ 著: 小手鞠 るい、いとう みく、高田 由紀子、光用千春 絵: 佳奈 出版社: 岩崎書店 あらすじ 近所の同級生、昔からの幼馴染、お父さんの恋人、二人のお母さん。 多様性をテーマに『いつも側にいる人』を描く4つの物語

          [読書ログ]「君色パレット いつも側にいるあの人」

          [読書ログ]「きみの話を聞かせてくれよ」

          村上雅郁/作 カシワイ/絵 あらすじ 新船中を舞台に黒野良輔とその友人たちを描く青春群像劇。共感できる悩みや思いが、7章7人の主人公によって紡がれる。 (詳しいあらすじは、フレーベル館HPからどうぞ) 感想 不思議な話だなと思った。 不思議というのは、3種類の意味がある。   ひとつめは、黒野くんの存在だ。黒野くんが短編ごとに登場して、登場人物たちに寄り添い、話を聞いていく。 黒野くんとは何者なのか。 黒野くんとは何なのか。 この不可思議さが、物語の雰囲気をやさしく、

          [読書ログ]「きみの話を聞かせてくれよ」

          [読書ログ]6月に読んだ絵本2冊ー小川未明、佐野洋子ー

          今回は日本人作家2名の2冊の読書ログを残す。 「月夜とめがね」小川未明 作 高橋和枝 絵  出版社: あすなろ書房 あらすじ 月のきれいな春の夜、おばあさんがひとり、針仕事をしていると、眼鏡売りがやってきて、良く見える眼鏡を売ってくれる。 その後、また夜更けに少女がやってきて、怪我をしたので手当をしてほしいと訪ねてくる。眼鏡を使って、その少女を見てみると、少女は蝶だった。 いっしょに庭に出ると、少女はいつの間にかいなくなっていた、というお話。 感想 「月夜とめがね」

          [読書ログ]6月に読んだ絵本2冊ー小川未明、佐野洋子ー

          6月に読んだ絵本3冊ーマクフェイル・ウンゲラー・スタイグー

          6月という季節とはまったく関係ないし、もう時は7月だけれど、絵本の読書ログを残しておく。どの時期にどういう絵本が気になって手に取ったかとか、あとから見返せば何か気づきがあるかもしれない。 今回の記事では、海外作家に限定して3冊。 デイビッド・マクフェイル、トミー・ウンゲラー、ウィリアム・スタイグ。 どれも最高の作家である。    「もぐらのバイオリン」作・絵: デイビッド・マクフェイル 訳: 野中 ともそ 出版社: ポプラ社 あらすじ 地面の下で一匹のもぐらが暮らしてい

          6月に読んだ絵本3冊ーマクフェイル・ウンゲラー・スタイグー

          [読書ログ]5月に読んだ6冊

          だいぶ前に読んだ本の感想をメモしていたのを、久しぶりに読書ログとして残しておく。近々、6月に読んだ本たちも感想書いておこうと思う。 「ダニエルのふしぎな絵」バーバラ・マクリントック 絵が美しく、主人公のダニエルが描く独創的な絵も素晴らしい。 マクリントック自身、父親が写真家だったことも物語に影響しているようだ。少女のやさしさと父親の愛を感じる一冊。 「どろんこのおともだち」バーバラ・マクリントック もう何も言うことがない。 素晴らしい絵本だった。絵も文も、過不足なく、

          [読書ログ]5月に読んだ6冊

          [雑記]起きて、食べて、書いて、寝る。

          約一ヶ月以上もnoteを更新してなかったのには理由がある。 端的に言えば、自分のnoteの必要性を見失っていた。元々、作品以外で主張したいことがあるわけでもないし、そもそも自分で自分の主張に懐疑的な側面がある。 今はそんな調子なので、しばらくnoteの更新は控えめになっていくと思う。   noteは更新していないけれど、読書もしているし、長編も書き進めている。 短編を数書いて練習したほうがいいんじゃないか、定期的に何かに応募したほうがいいんじゃないか、期限を決めて何か形に残

          [雑記]起きて、食べて、書いて、寝る。

          初めての長編。書いているのがすごくたのしい。第一章だけ人に読んでもらったが、今までよりのびのび自由に書けていると言われた。自覚はないが、文章ににじみ出ているものがあるのかもしれない。時間さえあれば、食事しながらでも書いていられる。うれしい。

          初めての長編。書いているのがすごくたのしい。第一章だけ人に読んでもらったが、今までよりのびのび自由に書けていると言われた。自覚はないが、文章ににじみ出ているものがあるのかもしれない。時間さえあれば、食事しながらでも書いていられる。うれしい。

          [読書ログ]スロボドキンの絵本6選

          ルイス・スロボドキンの絵本を6冊借りたので、それぞれログに残そうと思う。4000字近くなってしまったので、ご注意ください。 さらに、すべてのあらすじ&感想に話のネタバレがありますので、ご注意ください。    「ねむれない ふくろう オルガ」作・絵: ルイス・スロボドキン 訳: 三原 泉 出版社: 偕成社   あらすじ ねむれないふくろうのオルガは、がんばってねようとあの手この手でためしてみるが、まったくねむれない。 森の動物たちに相談していくなかで、ねむれる方法を発見す

          [読書ログ]スロボドキンの絵本6選

          [読書ログ]「どっちでもいい子」

          著: かさい まり 絵: おとない ちあき 出版社: 岩崎書店 あらすじ 感想 似たようなテーマの話を書いているので、参考に手に取った本。 四年生になる「はる」は、考えすぎて二択を選べずに「どっちでもいい」と言ってしまう。それは他人からみれば、「どうでもいい」と言っているように捉えられて、孤立してしまうが、なりたい自分になりたいと奮闘するお話。 テーマが分かりやすくシンプル。 前半は、「どっちでもいい」と言うことで優柔不断に見えたり、いてもいなくてもいい子のように見ら

          [読書ログ]「どっちでもいい子」