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こんな雑誌を読んできました〜中学生編〜

前回の続きです。

中学生時代…mcSister Olive 

mcSister…姉が購読していました。カジュアルとトラッドを健康的かつ上品に紹介する魅力的な雑誌でした。モデルさんは、くしゃっとした笑顔が可愛い元気な表現をする人たちが多かったように思います。グーを自分のほっぺに押し付けてウインクしているポージングが印象的でした。都市部だけではなく、地方のかなり山奥から撮影に来ているモデルさんもいて、親しみやすさをおぼえていました。

Olive…姉に勧められて読み始めた気がします。たぶん、中学生の間はこの雑誌が私の教科書でした。外国人モデルがポージングするおしゃれなグラビアには、洋服の説明だけではなく、詩が添えられていた気がします。ほかのファッション雑誌にはない演出に知的センスを感じていました。革靴の手入れの仕方を知ったのもOliveです。スタイリストさんのインタビューもクールで、プロフィールの好きな芸能人の欄に「私は会ったこともない人を好きになったりしない」と答えていて、カッコよさに心が震えました。

ある時、顔が小さく手足は長く豊かな髪を何だか持て余しているような日本人モデルが現れます。素敵やな~19歳くらいかな。私はすっかり見とれてしまいました。次号でわかるのですが、それは当時13歳の観月ありささんでした。こんな同い年がいるのか!あの衝撃は忘れられません。

中島らもさんのエッセイとの出会いもOliveでした。最後のほうのページで連載をされていたんです。何で女子中学生向け雑誌で連載を持っていたのでしょうね。フリッパーズギターもOliveで知りました。草食系インテリ男子の走りですね。坊っちゃん文学賞との最初の出会いもOliveでした。坊っちゃん文学賞って、Oliveの出版社であるマガジンハウスが絡んでいるんです。第二回の大賞受賞者である当時高知の高校生だった中脇初枝さんが載っていました。年があまり変わらない隣りの県に住む子が小説で賞を取っている…すごいとショックを受けました。その後、大賞作品「魚のように」がドラマになっているのを見て、まさかの結末にいっそう衝撃を受けたのを覚えています。去年、「魚のように」をはじめて読む機会がありました。文章の巧みさはもちろんのこと、知性と野蛮さのありようなどを感じて、この方は生まれながらの作家なのだなと打ちのめされました。誰ともかぶらない文章を書いておられました。高校生で。

と、話はやや飛んでしまいましたが、Oliveは私にとって一番思い入れのある雑誌です。写真は数年前に雑誌GINZAでOliveが特集された時にマガジンハウスのHPで売っていた記念バッグです。ええ、それを買うほど好きなんですよ。仕事のサブバッグとして使っています。これを持っていると、何だか力が出るので。

ほかにも、映画雑誌ROADSHOWとかスクリーンも読んでいました。

次回は、高校生編です。

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