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片桐石州 松平不昧

片桐石州(かたぎりせきしゅう)

片桐石州(かたぎりせきしゅう)は奈良県大和郡山市の1万6400石の大名。徳川家の菩提(ぼだい)所である京都東山知恩院(ちおんいん)の作事奉行(さくじぶぎょう)などを勤める。茶の湯は千利休の子、千道安(せんのどうあん)の弟子、桑山貞晴(くわやま さだはる)に師事。茶湯三百ヶ条という指南書などを残した。茶湯さびたるは吉、さばしたるは悪敷と申事(茶の湯において、自然と古び良い味となったものこそ良く、意図してそのように作ったものはよくない)と述べたことは有名。後世片桐石州を流祖として石州流が生まれ、江戸後期に雲州蔵帳を編纂した松平不昧(まつだいらふまい)や、井伊直弼(いいなおすけ)がその流れとして知られている。

松平不昧(まつだいらふまい)

松平不昧(まつだいらふまい)は出雲松江藩主。年少より石州流の茶道と参禅修行の経験を積み、隠居したのちに収取した茶器や道具の目録の雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)、古今名物類従(ここんめいぶつるいじゅ)など残している。

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