現代詩の入り口ご案内

詩を書いているから、雑誌に投稿してみたい。
昔の詩ではなくて、今現在書かれている詩が読みたい。
でも、現代詩の詩集や雑誌はなかなか書店では見当たらなくて困る。
そんな方々に向けて、私が書ける範囲のことをまとめました。
参考にしてくださったら嬉しいです。

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ご自身の書いた詩を雑誌に投稿してみたい方は、まずはこの三誌を読み比べておくと良いと思います。

現代詩手帖(思潮社)
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/

詩と思想(土曜美術社出版販売)
http://www1.vc-net.ne.jp/~doyobi/

ユリイカ(青土社)
http://www.seidosha.co.jp/

最新刊だけではなく、興味のあるバックナンバーをそれぞれ何冊か買うのが良いと思います。
読んだことのない雑誌に投稿するのもおかしな話なので、まずは手に入れて読んでみてください。
読み比べてみて、気に入った雑誌に投稿するのが良いです。
三誌とも月刊で、毎月締切が設定されていますので、毎月投稿できます。
多作な方は、複数の雑誌に投稿するのも良いと思います。
ひと月に何篇も同じ雑誌に投稿すると、自分の詩の出来を判断できない人という印象になりがちです。
一度に投稿するのは多くても二篇くらいまでにしておくのをお勧めします。
投稿して大丈夫な詩は、原則として「未発表の自作」です。
ホームページやブログなどに掲載したことがある場合には、未発表ではありません。
そこまでチェックされないことは多いですが、本来は選考の対象外になることを忘れないでください。
同じ詩を同時に複数の雑誌に投稿すると、二重投稿になるのでそれも選考の対象外です。
同じ詩を使い回したい時には、結果の発表を待ってから時期をずらして投稿してください。
使い回し自体はダメなことではないと思います。

ユリイカは詩の専門誌ではありませんが、詩の投稿を受けつけているので載せました。
書店に置かれている率は高めなので、おそらく三誌の中では一番手に入り易いと思います。

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現代詩を読みたい方にも、上記の雑誌がまずはお勧めです。
どんな詩人が現在活動しているか知ることができます。
詩集の広告も載っていますので、詩集を買う目安にもなります。
朗読会やワークショップなど、詩に関係のある催し物の案内なども載っていることがあります。
催し物に参加すると、詩人と会って話すことができる場合も多いです。
詩の雑誌は図書館に収蔵されていることもありますので、ひとまず中身を見たい方は探してみてください。
最新刊でしたらアマゾンで買うことができると思います。
バックナンバーは、在庫があれば出版社から通信販売で買えることが多いです。

買いたい詩集が決まっている時、アマゾンに新品の在庫がなくて、高価な中古ばかりの場合がよくあると思います。
絶版でない限り、出版元には新品の在庫がどっさりあることが多いです。
詩集に関しては、アマゾンはあまりあてになりません。
通信販売が可能な出版社が多いと思うので、問い合わせて定価で新品を買ったほうが良いです。
その方が著者を応援することにもなります。
中古は著者にお金が渡りませんし、だいたい定価以上の高値ですので、お互いに良いことはありません。

大型書店や、詩に力を入れている書店には、詩集のコーナーが組まれていることもあります。
その時にもし、どれを買ったら良いのか迷ったら、表紙の好みで決めるのも良いです。
なんとなく表紙をつくった詩集なんてまずありませんので、表紙はとても重要な判断材料です。
詩集の題名の好みで選ぶのも良いです。
もちろん、立ち読みして判断するのもとても良いです。

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現代詩の世界は入り口がなかなか見つからずに困りますよね。
私が書くことができるのは現時点ではこれくらいしか無くて申し訳ありません。

(自分のブログの過去記事からの転載です。)

小見山(竹村)転子
第1詩集「水面を見上げて」冒頭の詩です。


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