見出し画像

こもれびノート 2023.11.2 no.2

今回は、こもれび書店のメインである貸棚、それからご利用されている棚主さんについて、書こうと思います。

棚主さんを分析してみると

棚主さんは、現在ご利用中のかた、すでに棚のご利用を卒業された方など、合わせると60組ほど。

棚主 男女比

男女比はだいたい半々。若干女性の方が多い感じですが、ご夫婦でご利用のところも多くありますし、友人同士などのグループもあります。

年齢としては、下は大学を卒業したばかりの方から、上は92歳の方までおられます。下は棚主さんの世代をざっくり表したグラフです。
具体的にお幾つなのか、うかがっていない人も多いので、あくまでそれぞれの方を「これくらいじゃない?」と振り分けてみた図です。

棚主 世代別

一番多いのは60〜80代ですが、現役かリタイア組かで分けると、現役世代のほうが若干多い感じです。

この割合、オープン前は、もう少し20〜40代が多くて、60オーバーは少なめなのでは、と思っていました。というのも、一箱古本市など、これまでみてきたブックイベント(京都には名物の古本市がありますが、それとはまた別で)の出店者・お客さんは、比較的若い方が多い印象だったからです。

若い方のほとんどが、SNSでこもれび書店のことを知り、京都にもシェア型書店ができたのなら、棚を借りてみたい、と来てくださっています。
反対に中高年以上は、オープンしてから何度か新聞に取り上げていただいた記事を読まれ、シェア型書店というもの自体をはじめてご存じになった方が多い印象です。
大きな波としては新聞に載るたび(一部はネットでも読めました)、ご希望者がいらして、棚が埋まっていった感じで、そのあいまあいまにSNSからたどりつかれた方がいらした、という感じです。

棚主さん、普段はなにしている人?

会社員も多いですが、小学校〜大学の教員、デザイナー、写真家など。
それからうちもですが、京都の小規模出版社のご利用もあります。

棚の大きさ

貸棚はオープン時は47枠、現在は51枠となっています。
大きさは2種類あり、奥行きはどちらも30cm、フルサイズの棚は幅が約80cm、
半分サイズの棚は幅約40cmです。
なぜこのサイズにしたかというと、店を始める前に棚を借りていた奈良の「ふうせんかずら」は基本のサイズがこのサイズだったから。
実際に本を並べてみて、80cmほどあってもあっという間に並べたい本で埋まってしまう、という経験からでした。

棚の大きさ、希望が多かったのは・・・

数としてはフルサイズの棚が6割、ハーフサイズが4割です。
オープン前、上記の経験から、ご利用が多いのはフルサイズのほうだろうと考えていましたし、実際、オープン前のクラウドファンディングでもリターンとしてフルサイズの棚を希望された方のほうが多くいらっしゃいました。

が、予想に反して、オープンしてみると、ハーフサイズの棚のほうから埋まっていきました。
値段と広さの関係でいうと、ハーフサイズのほうが割高なのですが、小さく始めて様子をみよう、という方が多かったようです。

迷ったのは料金設定

オープン時、非常に悩んだのはやはり、ひとつきの棚のご利用代です。
いろいろな方に相談もしましたが、やはり「関西はお金にシビア」という意見が多くありました。
つまりは、棚は借りてみたいけど、損はしたくない。理想は、棚代を売上でまかないたい。
そんな値段にして借りる人あるかな?と心配していたという声もありました。

さて、実際、そこが気になるよ、というかた、おられますよね。
そのあたりはまた項をわけて、次回以降に。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?