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エンタメは生きる希望であってくれ。雄獅少年を見て感じた生命の輝きと、相反する暴力映画について。

私の持論なんですけど・・・
エンタメって生きる勇気や誰かの背中を温かく押してくれるものであってほしいと思ってるんです。

先日、雄獅少年(ライオン少年)という映画を見ました。
すごく良かったです。
舞台は中国のある田舎町。
何かに秀でているでもなく、体格にも経済的にも恵まれていない少年が主人公。
その少年が、伝統芸能である獅子舞を通して、生きていると誰もが一度はぶち当たる、「なぜ自分ばかりがこんな目に?」という試練を乗り越えていく成長物語です。

孤独な少年が、大きな目標を持ち、仲間を見つけて現実に立ち向かう・・・
世の不条理や、自分の無力さに打ちのめされつつも、今やれることを精一杯取り組んで、たくましく成長していく少年。
ある程度長生きした人ならば誰しも、自分の人生と重なる部分をこの物語の中に見出すと思います。
心を痛め、それでも立ち上がる姿に、生きているって素晴らしいことだなあと、鑑賞後は清々しい涙が流れました。

これぞエンタメ!
と言いたくなりました。

毎日生きていれば、思い通りにいかないことばかり。
なぜ?と言いたくなることもしばしば起こります。しかし、それでも自暴自棄になってはいけないのです。

この先きっと、いいことあるさ!
そう信じて前向きに生きていても、時に心が折れそうになることもあります。
そんな時、エンタメがそっと寄り添って、大丈夫!本当にいいことあるからね!って励ましてくれるのです。
エンタメの持つ力って、そこじゃないかと思うのです。

だからこそ・・・
暴力描写あふれて、最終的に滅びちゃった、みたいな映画って、わざわざ何時間も鑑賞させて何を伝えたいんだろうと疑問。

私、特に苦手な大御所映画監督が何名かいまして。
既に十分商業的にも成功されているし、受賞もされています。
もう富も名誉もお持ちなのに、暴力や冷笑に満ちた映画を何本も撮って・・・前頭葉の未熟な若者を、老人が煽っているみたいでなんとも。

長生きして血気盛んな健康な若者の無駄死にを語るというのは、ある種、何か面白くあるのかもしれませんね?(私は好きじゃないけど)
そして監督は富み、長生きし、またも死と暴力の映画を撮るのであった。
うーん、アイロニー・・・

私は雄獅少年のように、成長していくことが人間のすごさだと思うので、そういう映画やエンタメがすきですね!


*イラストは友達寡少主婦yonの物です。

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