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大河ドラマに想うこと

日曜20時〜 NHK
大河ドラマ 
【鎌倉殿の13人】主演:小栗旬さん

現代語でコメディテイストを盛り込んだ、私のような初心者のための大河ドラマだなぁと。
なので、ちょっと思ったのが、大河好きには物足りないのではないかと。
ライト過ぎると言いますか。ちょっと三谷さんの想像力豊かなところが出過ぎているといいますか。

こんなことを考えてしまうのは、三谷大河に個人的な“恨み”があるからかもしれません。
大河ドラマを今まで観てこなかったのも、このせいかも。

かれこれ20年前…NHK視聴者コールセンターというところに勤めていた時期がありました。
名前の通り、NHKを視聴している視聴者からの問い合わせやらクレームやらクレームやらクレー…失礼。を受けるところです。
全国からの電話を受けるので。まぁ、大変でした。

三谷幸喜さん初の大河ドラマ。
【新撰組】香取慎吾さん主演
なかなか話題になりましたよね?
そして今も、名作だと言われております。
当時、まだまだ“お堅い”イメージが強く、視聴者層も同様、だったNHK。喜劇作家の三谷幸喜さんを起用、なかなかの冒険だったのではないかと。
視聴者コールセンターでは、“ご意見”が殺到するぞと、皆が身構えて放送を待ちました。
まぁ、くるわくるわ。全然、取りきれません、着信数を知らせる電光掲示板は真っ赤。
もちろん、私もその場で対応しておりました。
面白かった、という電話もありましたが、基本はクレーム。
その時対応した、20年経った今でも覚えている“ご意見”の数々。

『あんなところで、坂本龍馬と近藤勇が会ってるわけないだろう!!』

“史実を無視している” という声が多かったですね。
そうなのかもしれません。
ですが。
これはあくまでフィクションです。
(当時、これを何度繰り返したことでしょう…)
史実に基づいてはおりますが、三谷さんの想像がふんだんに盛り込まれた物語です。

口々に“ありえない”と電話をかけてくる人たちに言ってやりたかったことがあります。

『その時代、あんたたちはかげも形も存在してなかったんだから、ありえないかどうかなんて誰にもわからないだろうが!』

と。 いや、実際は粛々と話を聞いてましたよ。
でも、心の中ではずっと思っておりました。
“もしかしたらこうだったかもしれない” “こうだったら面白いだろう” という想像の羽根を広げた、そんなドラマだからこそ観たいんじゃないか。

そんな経験があり、大河ドラマをなんとなく敬遠していたところがあります。

そんなこんなで、三谷大河には思うところがありますが、今回の大河、楽しく視聴させていただいております。

三谷幸喜劇場が随所に盛り込まれ。
登場人物たち(特に主人公)が慌てる・驚く場面はまさに三谷幸喜劇場。
会話のテンポの良さもさすが。
小栗旬さんもしっかり三谷ワールドにはまっているなと。

1話のサブタイトル“大いなる小競り合い”は秀逸。たしかに!結局のところ、内輪揉めですもんね笑
でも、この内輪揉めから時代が動いたってなったらちょっと、面白いというか、歴史も身近に感じるといいますか。ワクワクする。
2話の、八重vs政子はもうひとこえ!って感じ。もうちょっとピリついた空気感がほしかったかなあと。

襲撃直前の会話、個人的にはとても好きでした。
義時(小栗旬さん)「怖くはないのですか」からの父・時政(坂東 彌十郎さん)「ちびりそうだ…あ、ちびった」
ここのシーン、やり取り、いいなぁと。
武士はかっこよく、硬く、潔く、描き過ぎな部分がある気がするんですよね。
でも、昔の人だって、武士だってなんだって、みんな同じ人間で。きっとこういうふざけた会話も、愚痴も弱音も吐いていたよなぁと。
なんだかとても身近に感じて、キャラクターの魅力が増した気がしました。
でも、こんなこと言ってても、時政は戦の時はさすがの迫力。躊躇うことなく首を取り。おたおたしながらの義時との対比がこれまた良かった。

…と、過去のことなど盛り込んで色々書いていると、どんどん回が進んでしまい、なかなか各回の感想が書けず…。

良いなぁ、おもしろいなぁと感じる演出や演者の表情がたくさんあって、感想を書いていきたいのですが…自身の遅筆さと文章をまとめる能力の低さに愕然とする今日この頃。

まだまだ書きたいことは山ほどありますが、だいぶ長くなってしまったので、今回はここまでにしようかと。
長々と、ここまでお付き合いいただいた方。
ありがとうございます!

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