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私の留学先「アル・アハワイン大学」の紹介

留学開始から3ヵ月経とうとしているのに、全く留学してからのことを更新できていなかったので、本日から1週間毎日投稿に挑戦しようと思います!

今回は、私の交換留学先であるアル・アハワイン大学(Al Akhawayn University in Ifrane: AUI)について紹介します👩‍🎓



基本情報

キャンパスのゲート
  • 名称:
    日本語→(アル・)アハワイン大学
    英語→ Al Akhawayn University in Ifrane: AUI
    アラビア語→ جامعة الأخوين(ジャーミア アルアハワイン)

  • 所在地:
    モロッコ、フェズ・メクネス地域、イフレン県
    イフレンは、モロッコ北部のアトラス山脈中部、標高約1,700mにあります。冬には雪も降るようです。寒い!!⛄

  • 歴史:
    1995年に当時のモロッコ国王ハッサン2世によって開学された国立大学です。
    サウジアラビアのファハド国王からの資金提供を受けて設立されたため、大学名は「2人の兄弟」を意味する「アハワイン」になっています。

  • 学生数:
    2022年時点の情報では、総学生数が3,382人で、男女比はほぼ1:1で、若干女性の方が多くなっています。
    全体の4%に当たる130人が留学生(正規留学も含む)になっています。
    ちなみに、アジア人学生は16人で、全体のたった0.5%です…!

  • 特徴:
    アメリカの「リベラルアーツモデル」に基づいた教育を行っており、すべての授業が英語で行われています。
    モロッコの大学は通常フランス語とアラビア語で授業が行われているため、かなり特殊と言えます。

  • 学部:
    School of Business Administration(SBA)
    School of Humanities and Social Sciences(SHSS)
    School of Science and Engineering(SSE)
    ※交換留学の場合は、特定の学部に所属しません。


学内の印象

全体的にかなりリベラルでオープン

イスラーム教徒(以下、ムスリム)の多い国ではあるのですが、中東に比べるとモロッコは比較的オープンな雰囲気の国です。
そんなモロッコの中でもAUIはひときわリベラルでオープンな雰囲気があります。
例えば、ヒジャブ(ムスリム女性が身に着けているスカーフのようなもの)をつけてる女子生徒はかなり少ないです🧕

学内で行われたカラオケナイトの様子

胸元がガッツリ開いてる服やへそ出し、タイトな服など、いわゆるムスリムのイメージからは離れた服装の人が結構多いです。
また、男女問わず喫煙している学生も多く、受動喫煙は避けられない運命にあります…🥲🚬
イスラーム教の国だから…と色々考えて、持ってくる服を選んだのですが、正直日本と同じような服装で過ごして問題ないと思いました!
また、イスラーム教的には結婚前に付き合うことは禁止なのですが、学内ではカップルを本当にたくさん見ます。
婚外の男女交際が禁止なので、外でイチャイチャすること自体が良くないこととされているのですが、ここAUIでは手を繋いだり、ハグしたり、膝の上に乗ったり(?)しているカップルを頻繁に目撃することができます。
恋愛面でいえば、イスラーム教ではタブーである同性愛に対してもかなり寛容な印象を受けました。カミングアウトしている人もいます🧑🏽‍❤️‍🧑🏾👩🏾‍❤️‍👩🏽
モロッコでは珍しいリベラルアーツの大学なこともあって、「THEモロッコ」という感じはあまりしないかもしれません。というかかなり特殊な環境だと思います。

緑あふれる綺麗なキャンパス

AUIはキャンパスがめちゃくちゃ綺麗です。
庭師さんも清掃員さんも毎日働いており、夏にはスプリンクラーで毎日水やりがされています(山にあるから水資源が豊富なのかな?)。

夏はマジで毎日こんな感じ。気を抜くと濡れます。

基本情報でも触れましたが、キャンパスのあるイフレンは冬に雪が降るため、傾斜のついた屋根の建物になっています。
どの建物もクリーム色の壁とオレンジ色の屋根で統一されていて、洗練された雰囲気があります。

キャンパス内にあるモスク

モスクだけ屋根が緑になっているのも素敵ですよね!!
1日5回の礼拝の時間には、モスクからアザーンが聞こえてきます。
ちなみに、モスク内は礼拝の時間以外であれば見学が可能みたいです。※まだ行けてないので後日追記します!

霜が降りた芝生!(11月)

思わず寝転びたくなる芝生もたくさんあって、木もたくさんあって、癒されるキャンパスです(個人の見解です)。

お金持ちが多い

実はAUIは国立大学にも関わらず、モロッコの他の私立大学よりも学費が高いんです…!
どれくらい高いかの説明のために授業料を例に出そうと思います(実際にはこの他に、寮費や保険代、食費等諸々かかります)。
AUIの授業料は、日本のように固定ではなく、取得した単位数を基に計算されます。
1単位あたりの授業料は、モロッコ人学生は2,205ディルハムなので、1年間で12の授業を履修して、36単位取得したと仮定すると、授業料だけで年間79,380ディルハム(約118万円)もかかる計算になります…日本よりも高いんです…!
2019年の調査によると、モロッコの1世帯当たりの月収の中央値は61,596ディルハム(約91万円)であることを踏まえると、かなり高いことがわかりますよね😮
奨学金を貰っている学生もいるのですが、やはり裕福な家庭の人が圧倒的に多いです。入寮日にやってきた車には高級車もちらほら…(高級車乗り回してる学生もいます笑)
裕福な家庭出身の場合、お手伝いさんが家事を担っていたため、家事の習慣がない学生もいるようです。そのせいなのか、共用キッチンは毎日清掃が入っても地獄の汚さです😇(写真載せられないレベル…)
ちなみに、あまり美味しくない学食も結構いい値段します。
1食あたり50ディルハム(約740円)くらいで、モロッコにしては高めです。

優秀な学生が多い

モロッコのトップ大学なので、当然と言えば当然なのですが、やはり優秀な学生が多いです。
そもそも、モロッコでは教育制度的に英語は第二外国語の扱いになります(第一外国語はフランス語)。
その第二外国語で授業を受けて、レポートを書いて、プレゼンをして…ができる時点で、純日本人の私からしたら本当にすごいことです🫢
大半の人がアラビア語、フランス語、英語(+α)を流暢に話すことができると思ってもらって間違いないです。
留学生としては、英語が通じる人がたくさんいるのは安心感があります…。
学業だけでなく、課外活動も活発で、体育会系~文化系、ボランティア系等々、様々なクラブの活動が盛んです。
さらに、学内でほぼ毎日のようにセミナーや勉強会が行われており、意欲のある学生にとっては最高の環境が整っています。
また、有名な多国籍企業を呼んでリクルーティングイベントを開催したり、インターンシップをサポートするオフィスがあったり、起業について学ぶ特別なセミナーやそのためのオフィス等もあるようです。
モロッコに限らず、中東・北アフリカ地域は大卒でも失業率が高いことで有名ですが、AUIの卒業生の多くは、有名企業に就職したり、語学力を活かして海外で働いたりすることが多いそうです。


最後に

AUIについては、書きたいことが本当にたくさんあるので、施設や学内の生活事情については別のnoteにまとめようと思います。

日本語での情報がかなり少なく、留学前に知りたいことがたくさんあったので、未来のAUIに留学する学生のためにも、留学中になるべくたくさん書き残すように努めます!🔥


【日記】今日はChinese Clubが活動資金集めの一環でステッカー販売をしていたので、気に入った2枚を購入!日本っぽいデザインもいくつか混入してたけど、さすがに黙っておきました。

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