江南市の課題を考える<公共交通>新しい公共交通として「オンデマンド交通」を考える①
「江南愛note」も4ヶ月目に入り
新しい試みとして
江南市の課題を考えるという
シリーズを始めたいと思います。
私は5月に江南愛noteを始めて
6月に「公共交通を考える会」という
市民グループに入会し
2ヶ月会議に参加しました。
今後「公共交通を考える会」の
会議内容も
書いていこうと思っています。
まず、題名に書きました
「オンデマンド交通」について
説明をさせていただきます。
1.オンデマンド交通とは
①タクシーとバスのメリットを
合わせた交通システムです。
②バスのように複数の人を
一度に運ぶことができる効率性と、
タクシーのように利用者の要望に
きめ細かく応えることができる柔軟性を
併せ持った移動サービスの提供形態です。
③時刻・場所・路線の1部もしくは
全てにおいて柔軟性を持たせ、
乗り合いで目的地に移動できます。
④「デマンド交通」「乗合タクシー」
「オンデマンドバス」「デマンドバス」
「デマンド型乗合タクシー」
とも呼ばれています。
⑤利用者のニーズに合わせて
柔軟に運行する交通システムです。
⑥「時刻表・路線が柔軟なバス」
「地域限定の乗合タクシー」という
バスとタクシーの中間的な位置づけです。
なんとなく
イメージがつきましたでしょうか?
使用する車両は、
ワゴン車(ジャンボタクシー)であることが
多いですが、
セダン車(普通車タクシー)や大型バスを
用いても構わないそうです。
2.タクシーとの違いは?
①その地域内での移動が目的のため、
タクシーのように距離が関係なく
移動できません。
②決められた方法で予約をしなければ
乗れません。
③個別での利用は不可で、
他者との乗合が基本です。
3.経路と乗降地点、時刻の柔軟性
①経路の設定
・路線を定めるが予約がなければ運行しない
・通常運行する路線は決まっているが、
予約がなければ立ち寄らない迂回経路を設ける
・起点と終点は決まっているが、
運行経路は利用状況に応じて変化する
・起点と終点を決めず、
利用者の希望の応じて都度運行する
代表的な例は上記の4パターンです。
②時刻の設定
・時刻表を設定するが、
予約がなければ運行しない。
・起点もしくは終点の時刻を固定し、
経路上の通過地点におおよその時刻を設定する
・特に時刻は設定せず、
運行時間内は自由に利用できるようにする
上記の3パターンが考えられますが
全てが自由という運行形態を取るものは少なく、
多くの地域では、乗降地点を定めたり、
目安の運行時刻を定めたりしています。
4.導入例
①利用が減少した路線バスや
コミュニティバスの代替手段
②公共交通空白地区の解消を目的として導入
観光客の移動手段、
高齢者の買い物や通院での移動手段
③既存の鉄道や路線バスを補完する移動手段
(都市部)「チョイソコ」
④個人に適したサービスの展開
便利で安心な町づくりに発展
ほかの地域サービスと連携
(例)定期通院の日時に合わせ
自動的に予約を手配するサービス
5.位置情報を用いたICTサービスが
急速に発展する中で、
同様の予約配車機能を持つ
オンデマンド交通のシステムが多数開発
名古屋市千種区の導入例です。
オンデマンド交通のメリットと
デメリットは、
次回に掲載いたします。
現在、江南市の公共交通は
路線バス(名鉄バス)と
いこまいCAR(タクシー)のみで
コミュニティバスはありません。
「江南市の地域公共交通の利用状況」という
令和4年6月時点の資料が
現時点の最新のものになります。
https://www.city.konan.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/893/r4riyouzyoukyou.pdf
8月3日に
江南市役所で開催されました
「江南市地域公共交通会議」(年1回)で
路線バス(名鉄バス)と
いこまいCARの他に
オンデマンド交通の検討を開始するという
これまでになかったお話が
あったそうです。
江南愛noteでは
今後も公共交通についての情報を
掲載していく予定です。