これは、あくまで噂の話。友達の友達の友達から聞くような、信じられない気休めのようなおとぎ話。夕方、5時45分ちょうどに神社に行ってね、右側の狛犬の前で一礼してその後「願いを聞いてください、お願いします」って言うの。後ろから小さい女の子の声がするけど、それを見ようとして振り返ってはいけないわ。そうすれば、そこでこの儀式は終わってしまうから。で、振り返らずにその場で願い事を言うの。それはどんな願い事だっていい、強く強く思えば思うほどその願いは叶いやすくなるらしいわ。願いを言い終えた後、後ろから「願いを聞き届けたり」って声が聞こえたら「ありがとうございます」ってお礼を言って何か甘いものを賽銭箱の上に置いたら、儀式は終わり。あなたの願いを叶えてくれるんだって。その女の子の名前？なんでか知らないけど、みんなはこう呼んでいるわ。魔法少女だって。