近藤 ゆりこ

和えものクリエイター 旬野菜と発酵調味料を使ったレシピをメインに、調味料の話、食にまつ…

近藤 ゆりこ

和えものクリエイター 旬野菜と発酵調味料を使ったレシピをメインに、調味料の話、食にまつわることをお伝えします。 著書▪️味噌、醤油、米酢、みりん、お酒 伝統発酵調味料の魅力 ~四季のレシピ付き~  ▪️軽やかな和えもの ~味噌・醤油・酢・みりん・お酒でつくる季節の野菜料理レシピ~」

最近の記事

【ニラの新しい魅力が感じられる】春ニラのくるみ和え

ニラの旬は3月から5月と言われています。柔らかい春のニラは和えものにするのもおすすめ。 ニラのアリシンは熱に弱く、油と一緒に調理するとその効果を損なわずに済むので、ニラが油をつかった料理に多く使われるというのは理にかなっているのですよね。 この和えものでは油を使いませんが、ほのかに甘くしたくるみの和え衣で和えると、ニラ特有の癖もどこか和らぎ、新鮮な美味しさです。 生命力が強く、身体を最も温める野菜と言われ、大腸も活性化してくれる薬効の高いニラ。 色々な楽しみ方でいただきたいも

    • 【美味しさが染み渡る和えものにしてくれる】「醤油洗い」と「酢洗い」の効果

      「しょうゆ洗い」と「酢洗い」。ご存じの方もいらっしゃると思います。 この2つは日本料理の調理法で、 「どちらも主に、酢のものやあえものを作るとき」 に用います。 美味しくない和えものとは? 敢えて考えてみると、 ✴︎なんか水っぽさが感じられる ✴︎味がぼやけている ✴︎味が全体に行き渡っていない ✴︎食材の食感がイマイチ などが挙げられると思います。 最後の食感は、また別問題として 最初の3つは、このしょうゆ洗いと酢洗いで ほとんど解決すると思います。 (ほかに

      • 【旬×旬!また食べたくなる】空豆と新玉ねぎの淡味噌和え

        旬×旬の組み合わせながら、なかなか珍しい取り合わせかもしれませんね。全く異なる食感と味だからこそ、その対比が面白いのですが、それをうまく繋げてくれるのが優しい味噌の和え衣。 ホクホクが美味しい空豆、大好物です。 塩茹でや素揚げ、かき揚げが あまりに美味しいので、 なかなか和えものにしたいと思うことが ないのですよね。 枝豆などと比べると、やや繊細な味なので その味を和え衣が邪魔しないように 考えてみたのがこの和えもの。 優しい味の白味噌を少し伸ばし、 さらに淡くしているので

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        • 【あるとワンランク上の和えものになる】昆布出汁と煮切り酒

          私が和えものをつくるときによく使うのが この2つ。毎回必ず必要なわけではないけれど、用意しておくことで自分好みの和えものに仕上げることができます。 今回はこの2つがあるとなぜ良いのかについて 書きたいと思います。 こんなときに使えます 和えもの、たとえば胡麻和え。 白でも黒でも炒り胡麻(自分でフライパンで炒ると香りがさらに良いですが)をゴリゴリ擂って、ほうれん草などの茹でた野菜を調味料と 一緒に和える胡麻和え。 そこに加える調味料と言えば、醤油、砂糖、 さらにはみりん、あ

        【ニラの新しい魅力が感じられる】春ニラのくるみ和え

          【面倒だからではない⁈】和えものレシピに分量記載をしない理由

          まず先にお伝えしておきたいことがあります。 私の和えものレシピですが、基本的に分量は載せておりません。 昨年出版した「軽やかな和えもの」というレシピ本ですら、分量は掲載されていません。 「計るのが面倒だからじゃない?」と思われた方、半分正解です。笑 というのは半分冗談で(ということは1/4は本当ということにになりますが)。 では3/4の理由、いえ本当にこれが全ての理由なのですが、他のお料理と違って和えものに分量は必要ないというのが私の考え方だからです。 お店であれば、同

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          【スパークリングワインにも合う、ちょっと小洒落た和えもの】帆立と甘夏のおろし春人参和え

          3月~5月ぐらいの春人参は 甘みと柔らかさとみずみずしさが魅力ですね。 洋風ではなく和の和えものにしたかったので、 油は入れずに魚介とフルーツを和えてみました。ホタテのベージュ色と甘夏の山吹色、 そして春人参のオレンジ色。 まず3色のコントラストが春っぽい! みずみずしく、そして食感楽しく、 酸味のバランスよく仕上がりました。 ちなみに、こちらの記事ですが、 レシピやグルメにまつわるベストセラー記事をまとめた noteマガジンが運営されている「フード ベストセラー記事」に

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          「今、このnoterが面白い!」に選んでいただきました!

          「今、このnoterが面白い!」というマガジンを運営しながら、その中でも特に面白かった4〜5名を毎週ご紹介されている山門文治さんに、 今週その中のひとりとして選んでいただきました! なんと!先週noteを始めたばかりの私のことをピックアップ、そして「このnoterは、どんな人におすすめ?」「どんなところが面白い?」と山門さんの視点でご紹介してくださっています。 その中では写真と料理ごとのキャッチコピーを褒めていただいていまして、 どちらもとてもこだわっているポイントになり

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          【フルーツと酢味噌の魅力的な関係】うるいと甘夏の酢味噌和え

          酢味噌和えは、野菜から魚介まで何でも美味しく食べられるという、包容力抜群な和え衣。うるい単独でも美味しいのですが、甘夏入りは食感も楽しめるし、柑橘特有の酸味も加わってさらに美味しい!酢味噌づくりのコツも交えてご紹介します。 ◆春に酢味噌和えをよくつくる理由 前回に引き続き、またもや酢味噌和えです! 春になると我が家では酢味噌和えがとても多くなります。 理由は ・あさりや青柳などの貝類、わけぎやわかめなど酢味噌が合う食材が豊富だから。 ・「夏は酸味」と言い、酢の物が特に美

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          【白味噌の魅力が詰まった】ホタルイカと極楽ネギのぬた⁡

          「ぬた」とは酢味噌和えのこと。ホタルイカと太目のネギですこし食べ応えのあるぬたを作りました。「酢味噌和え」を美味しくつくるためのコツがあります。酢味噌和えが美味しく作れると、春の和えものがいろいろ作りたくなりますよ! ぬた、という言葉を初めて知ったのは、 20年前、中目黒にある、とあるお蕎麦屋さんで「ネギぬた」なるものをいただいたときのこと。 お蕎麦屋さんにありがちな通し営業のお店で、 15時頃の空いているときに行き、ビールにおつまみで軽く喉を潤し、小腹を満たしてからお蕎

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          【私のとっておき】白和え限定!お豆腐の水切り方法

          ◆お豆腐の水切り方法について お豆腐の水切りは 白和え作りに欠かせないものです。 ただ白和えは形を崩してしまうので、 あまり神経を使わなくてよいところが 嬉しいところ。 とは言え、お豆腐は9割近くが水分ですので、 時間が経つと水分が中から出てきてしまい、 和えものが水っぽくなり、 味も薄まってしまいますので、 どうしても必要な作業になります。 それなので、水切りを面倒に感じて 白和え作りがおっくうになってしまうと、 「白和え」をどんどん作らなくなって しましまいます。笑 

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          【緑を散りばめた】グリーンアスパラとグリーンピースの白和え

          白和えとは、すりつぶしたお豆腐を和え衣とした和えもののこと。ひじきや人参を入れた王道のもの、ほうれん草の白和えなどがメジャーですが、豆類を入れた白和えは柔らかい和え衣の中で歯応えも楽しめます。こちらは翡翠のようなグリーンが散りばめられたような見た目も美しい和えもの。お豆腐の水切り方法、ご家庭で気軽に楽しめる白和えの作り方も交えながらご紹介したいと思います。 グリーンアスパラとグリーンピースの白和えの作り方 ◆【材料】

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          美味しい和えもの

          はじめまして。 近藤ゆりこと申します。 2023年3月に自身2冊目となる本を出版しました。    ちなみに1冊目の本はこちらです♪ このnoteは、ちょっとニッチな「和えもの」がテーマです。 密やかに「和えものクリエイター」として活動している私ですが、私にとって和えものの魅力とは何なのか、というと 1.分量にとらわれずに誰でも簡単に、自分好みの(家族好みの)   味に作れる自由さがある。 2.季節野菜を味噌や酢などの日本の発酵調味料や、お豆腐や胡麻   といった植物性

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