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『経営学を楽しく学ぶ』メモ

 私は、経済大学出身でありながら、「経営」についてちゃんと学習してきませんでした。
 今、沢山の人をいかに公平に、楽しく、面白く、場づくりできるか?マネジメントすることができるか?という課題を抱えていて、そのヒントをもらうべく、読書を始めることにしました。

「組織成立の3要素」
1.組織の目標
 メンバーに受け入れられる妥当なものでなければならないし、皆がそれをよく理解していなければならない。
2.メンバーの貢献意識を引き出すための工夫
 適切な動機づけや、働きやすい職場環境づくり、適材適所の人員配置などが大切
3.意思疎通や指揮命令のための情報伝達ルートがきちんと設計されていなければならない。そして、ルート上を多くの情報が行き来できるように、コミュニケーションを促進する工夫も大切である。

齋藤毅憲、『経営学を楽しく学ぶ』(144-145頁)、中央経済社、2020より整理

「組織構造を決めるもの」
(1)分業関係と専門化
 仕事を分割し、担当者を決めなければならない。
(2)部門化
 役割同士を結びつけてグループとして括ることを考える。組織図にあらわされる。
(3)権限関係と階層化
 経営学の父・テイラーは、経営(マネジメント)と作業の職能は分離すべきであるとした。
 一般的に、組織全体にかかわる意思決定を行う経営者階層をトップ・マネジメント、管理者階層をミドル・マネジメント、オペレーションの実行を監督する層をロワー・マネジメントとよぶ。
 「集権的」、「分権的」、二者択一ではなく、程度の問題。
(4)公式化
 仕事の手順、内容を決めて、ひとつの型をつくることを標準化という。そして、標準化された仕事の手順やルールなどを文書としてまとめることを、「公式化」という。

齋藤毅憲、『経営学を楽しく学ぶ』(145-147頁)、中央経済社、2020より整理

「組織の管理原則」
(1)命令一元化の原則
(2)統制の範囲の原則
 ひとりの上司が統制できる部下の数を「統制の範囲」とよび、これには限界がある。
(3)権限と責任一致の原則
 権限とは業務を遂行することができる力、責任はそれにともなう義務のことである。権限が与えられたとき、その権限にみあう責任も負う。逆に、ある業務に対して責任を課せられたならば、必要な権限も与えられなければならない。権限と責任は一致しなければならない。
(4)専門化の原則
(5)階層化の原則
 職能は垂直分化し、階層化される。権限のラインはトップからロワーへと階層にそって垂直に引かれ、命令や情報伝達はこのラインから外れてはならない。
(6)権限委任の原則(例外の原則)
 日常的業務、反復性の高い仕事(ルーチンワーク)について、上司はできるかぎり部下に権限を委任する。上司は、複雑な仕事や例外的問題(一度かぎりの問題)に対する意思決定に専念できるようにする。

齋藤毅憲、『経営学を楽しく学ぶ』(147・148頁)、中央経済社、2020より整理

まとめ・感想

 組織・経営に関する基本的なポイントを学んだ。漠然とした意識ではなく、こういったポイントがまず頭の中にあるというだけで、判断するスピード等も変わってくるような気がする。

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