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【書評】「自意識(アイデンティティ)と創り出す思考」ロバート・フリッツ (著), ウェイン・S・アンダーセン (著), 田村 洋一 (監修), 武富 敏章 (翻訳)

この本ではどういう疑問を解決できるか?

この本では「欲しいもの(成果、スキル等)を手に入れるための心構えや思考パターンをどのように構築すればよいか?」という疑問に対するシンプルかつ本質的な解決策が書かれています。

この本との出会い

以前、読んだことがある本に人がする会話のほとんどは自分との会話であり、その会話がポジティブかどうかで人生が大きく変わると書かれていました。私はそれを知って以来、日々自分にかけている言葉に注意しポジティブな言葉に変えることを繰り返していました。
しかし、ただポジティブな言葉をかけるだけでは短期的な満足は得られますが長期的な成果に結びついてないように感じていました。
より良い成果を出すために日々のマインドや思考パターンをどう構築すればよいのかを探し求めて手に取ってみたのがこの本です。

本書の内容

本書は自意識について深く掘り下げそれが私たちの行動にどのように影響するのか、またどのように自意識を取り扱えばよいのかについて豊富な研究成果と著名人のエピソードなどを交えながら説得力のある説明を展開しています。
本書のメインメッセージは、自意識にとらわれない生き方をすることで”人生において本当に大切なこと”すなわち”人生において何を創り出したいか”にフォーカスできる、ということです。そのためにはまず自意識がもたらす影響についての理解を深め、自意識にとらわれずに成果に集中する方法を身に付けよ、ということが述べられています。

自意識とは何か

まずは本書の根幹となる自意識について説明します。
自意識とは「自分は何者か、自分はこうであるなど自分自身について思っていること」です。例えば他人が自分自身についてどう思っているのかを気にすること、また自分が自分自身に対してこうあるべきだと思うことが自意識です。

自意識がもたらす影響

自意識が強すぎると日々の活動に悪い影響を与えることが書籍内で様々述べられています。特に印象に残ったのが”時間の浪費”と”挑戦への躊躇”という2つの点です。
まず時間の浪費について説明します。例えば「自分は野球選手になれる」と毎日30分鏡の自分に向かって言い続けた場合と昨日の練習での改善点を毎日30分考えた場合どちらが成果に結びつくでしょうか。後者であることは明らかです。自分はこうであるという自意識を作ることは何も成果に結びついていないため時間を浪費していることになります。
次に挑戦への躊躇について説明します。具体的には「自分は優秀なスピーカーである」と自己暗示をかけながらスピーチスキルを上達させようとしたとします。この場合、スピーチの機会が訪れたときにどう行動するでしょうか。自意識が強すぎた場合そのチャンスで失敗することは「自分は優秀なスピーカーである」という自己イメージを崩壊させかねます。そのためせっかくのチャンスを躊躇してしまいます。一方、自意識ではなく上達に集中している場合は失敗は重要ではなくなります。経験をすることよって上達できることが分かっているためです。そのためどんな挑戦もそれが上達につながるのであれば躊躇することはなくなります。
以上が自意識が日々の活動にもたらす悪影響です。

自意識にとらわれないようにするにはどうすればよいか?

自意識にとらわれないためにまずすべきことは先ほど述べた自意識の影響を理解し自意識にとらわれている自分に気づくことです。
多くの人は何かしらの自意識にとらわれています。そのことに気づき次に述べる3つのことに取り組みます。
その3つの取り組みとは「何を創り出したいかを明確にする」、「今どのレベルにいるのかを明確にする」、「創り出したいものを創り出すには何をすべきかに集中する」ということです。
「何を創り出しかを明確にする」では例えば私であれば、書評をスラスラ書けるようになるというようなできるようになりたいことを明確にします。
「今どのレベルにいるのかを明確にする」では自分は書評を書き始めたばかりなので低いレベルであるということを明確にします。またこれは実際に取り組んでいく中でもより明確になっていきます。
「創り出したいものを創り出すには何をすべきかに集中する」では書評を繰り返し書き改善を続けることに集中するということです。
これら3つの取り組みをすることで自意識にとらわれずに日々の取り組みを良いものにできます。
以上がこの本で述べられていることですがこれらの取り組みはどんな人にとっても取り組むことができ効果のあるものです。
どんなことに取り組む際にも、創り出したいものと今のレベルを明確にし、創り出したいものを創るためにすべきことに集中するということをやってみてください。継続的に意識することで良くなっていくはずです。

学びと変化

この書籍での一番大きな学びは自意識にとらわれずに成果に集中することでパフォーマンスが大幅に上がるということです。成果にどれだけ集中できているのか日々意識することで自分が自意識にどれだけ邪魔されているのかが分かるようになりました。仕事や日々の学習の生産性も上がっているように感じています。何かに取り掛かると何時間も集中し続けられるという、いわゆるゾーンに入った状態になることもできるようになりました。
またこの書籍を読んだことによりもたらされた大きな変化はこの書評を書けたことです。これまで何度か文章力を鍛えたくて書評を書こうと思ったことがありましたが自分が上手く書けないことに嫌気がさし書ききることができませんでした。しかし自意識にとらわれず、自分が下手かどうかを気にせず、自分が文章力を上達することに集中することで書ききることができました。
また今後も継続して書評を書き続けることが文章力の向上につながることは間違いなので継続していこうと思います。
目標は週1冊書評を書くこと!

ここまで読んでいただきありがとうございました。
是非、皆様も一緒に自意識にとらわれずに成果に集中することにチャレンジしてみましょう。


(参考)書評を書く前に作ってみたスライド

書評スライド


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