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EP.0 初ひとり車散歩。


車散歩とは ‥‥ 高速道路を使わず、目的地まで下道をゆっくり走る車旅のこと。気になった場所やもの、風景があったら迷わず立ち寄る。その様が近所へ散歩に行っては草木を愛で寄り道をする様子に似ていることから作られた造語。



北海道を中心に旅を重ねた昨年。だいぶ旅というものにも慣れてきた。今回は山形を出て、隣県福島に行くことになった。3月はなぜかイベントが多く出費が増しそうなので、今旅は車で行く弾丸格安ツアーと称し、1泊2日の短い旅をしてきた。

南相馬市に『朝日座』という映画館があるらしい。朝日座は今年100周年を迎えるということで、記念の催し物があるようだった。その中の一つに、以前から気になっていたアーティストのライブがあるとのこと。それを目的のひとつにした。

さて、どこをどう行こう、、すごく悩む。山形から南相馬まではルート的に様々なアプローチが出来る。しかし、車で山形を基点に南下することがこれまでなかったため、どこに何があるかよくわからない。でもせっかく行くなら美味しいものは食べておきたい。山の奥まったところを通るし、古民家カフェみたいなところでもないもんかと、グーグルマップに目を凝らす。するとありましたありました、宮城県の下の方、白石市というところに「Cafe 洋燈 lamp」というカフェがあるっぽい。ここを経由して南相馬を目指そう。そして南相馬で一泊し、翌日、会津若松でひとつ仕事をこなし、帰宅する。よしよし、そうしよう。まずは行ってみないと何があるかわからないし、的を絞るから出会えるものがきっとあるはずだ。

出発前日、旅の支度もろくにせず就寝。翌朝強風で目覚め、しかも雪まで降ってる。昨日なかなか行動できなかったのはこのせいか。低気圧でだるだるの中支度。旅慣れたので支度に時間はかからないが、1時間遅刻し出発。・・・まぁ、、大丈夫でしょう。

白石町までビュンビュン進んだ。国道ではない田舎道を通って行くのも面白い。道中気になる看板を見た。昭和のデザイン、カッスカスになったペイント、入浴してると思われる女性の絵。その女性の横に書かれた言葉、「露天風呂がいい・・・」。なんだ、露天風呂がいいって… そんなこと言われても、、、心の中で返答してしまう。セリフの印象が強すぎて、何温泉なのか見過ごしてしまった。一体どこの温泉が出している看板だったんだろう・・・

もっとカッスカスに擦れてた。そりゃ露天風呂はいいさ、でも一体どこの温泉なの…

間も無く、カフェのあるエリアに近づいてきた。なんてへんぴな場所なんだ。国道を外れ、急勾配の細い道を降る。ふいに幼少期の記憶が重なった。子供の頃、両親に連れられて行った旅行先はいつもこんな秘境めいた場所が多かった。大きな8人も乗れるようなワゴンに両親と弟と4人乗って。懐かしい。なのであんまり動じなかった。入り組んだ道をぐいぐい進む。

カフェに到着。なんだか素敵な佇まい。中に入る。想像していたよりずっと素敵な内装!!思わず「わ〜!!」と声が出た。店主に許可をいただき写真を撮りまくった。ひとつひとつのアイテムといい、センスが抜群に良い。良すぎる。話を聞くと、内装も全て自分で手掛け、アンティークなどの古道具も自分で選び買い取ったものなのだそう。はじめは倉庫として使用するもせっかくならと思い立ち、自分の好きなアイテムしか置かないカフェにしたのだそうだ。
注文したカレーを食べながら店主からいろんな話を聞いた。クリエイティブ系の仕事もしている彼は海外旅行の話もたくさん聞かせてくれ、あまりにたくさんの海外の話をしてくれたので、本なんか書かれてないんですか?と尋ねると、本ではないですが・・・と徐にキッチンを離れた。戻った彼の手には小さな辞書のような本が二冊。トリップダイアリーを持ってきてくれたのだ。もちろん全てオリジナルデザインの手作り!きゃー!すごすぎ!もっと話を聞いていたかったが、他のお客さんも来たのでお暇することに。

入ってすぐ正面のキッチンも素敵だった。もう視界に入るもの全て素敵アイテムばかり。

どうもここは小川温泉郷と呼ばれる温泉地帯らしい。話の中で、ここのエリアに店主がよく行く温泉があることを教えてもらった。なんでも洞窟の中に温泉があるのだそう。洞窟に興味あるくせにまだろくに行ったことない私のテンションは急上昇。これは行かねば。しかも200円で入れるお手軽さ。行くっきゃない。カフェに来た道を戻り、ナビに順って進む。すると
「あ!!!」
露天風呂がいい・・・と書いていた謎看板がここにも!!どうやらここが彼女の本拠地だったらしい。小川温泉郷の方だったのね。行きの心残りが回収できてよかった。すっきり。

いづみやさんという温泉旅館だったのね。

さて、例の洞窟温泉「かつらの湯」の現場につくと、まずは広い空き地のような駐車場。どうやらここに車を停め、歩いて向かうらしい。そこまで力を入れて整備されていない駐車場(?)の感じが、秘境感を高めている。車を降り、わくわくしながら矢印の書かれた看板に沿って降っていく。

1 最初に駐車場の隅にあるトイレで用を足す。
2 左を向くと細い道。斜めの足下注意。ちょっとこわい。
3 くだる。
4 視界が開けて少し安心。
5 吊り橋の向こう側かなと思ったけど、
6 吊り橋は渡らないらしい。
7 有刺鉄線にくくられた赤い立入禁止の文字と、ボロボロの「よくござったない」の言葉に怯む。行っちゃだめなのか迎えられてるのかわからない。こわい。(ござったないは方言でいらっしゃいませの意味だったらしい。この時なんとなくニュアンスはわかったが、やっぱりこわい。)

7を拡大。よく見たら進んでいいことがわかるが、パッと見怯む。


なんとか到着。管理人室のおじさんに入浴料を払い女湯へ。暖簾を潜ると、すぐ目の前に10メートルほどの大きな岩肌が!す、すごい。。なかなかのハードボイルドな様子。もうこれは温泉に入りに来たというより、遊園地にでも来た感覚だ。そそくさと服を脱ぎ、体を洗って入ってみる。
温度は体感45度くらい、少し熱めだけど熱い湯が好きなので気持ちがいい。虫とかいるかなと思ったが全然見当たらなかった。見た目はハードだが、衛生面には結構気遣っている印象。半洞窟といった感じで、濡れた岩肌にライトが当たってめちゃかっこいい。ぼーっと見上げながら熱い湯を楽しんだ。200円という料金でこの洞窟温泉を体験させてもらえるなんて最高だ。
管理人のおじいさんに話を聞くと、かれこれ彼が幼少の頃からこの温泉はあったらしい。当時は各家庭に湯船のない時代で、この地域の人たちはみんなこの温泉に入りに来てたのだそうだ。歴史があるんだなぁ。

帰り、頭上の有刺鉄線の裏側。温泉に満足して去ろうとするも、ひらがなで書かれた「おみょうにち」の文字にまたも怯む。どんな意味なんだ…ここ、こわい。(後で調べたら「またね、さよなら」など、別れ際にかわす宮城の方言だった。)


さぁ、南相馬に向かうとしよう。現地にたどり着くまで案外早く、2時間もしないであっという間に着いてしまった。今回は格安弾丸ツアーなので、人生初、カプセルホテルに宿泊することにした。
まずはホテルにチェックイン。「ビジネスホテル高見」というホテルだ。3,500円の安さにややドキドキ。とりあえず荷物を持たず部屋へ向かってみる。どんだけ狭いものなんだろう・・・。ルームカードをかざして扉を開けた。
中はとても綺麗だった。新しい木の香りに少し驚いた。16人ほどが寝泊まりできるようになっており、私は真ん中の場所。予約した時に空室が残りわずかとなっていたので、これからここが埋まっていくんだろうかと思ったが、結局この部屋には私の他に一人しかお客はいなかった。カプセルホテルの予約時の空室情報って案外そんなもんなのかしら。ロッカーもついてるし、共有スペースやトイレもピッカピカ。おまけに大浴場付き。これで3,500円はかなりお得かもしれない。
荷物を置き、今日の最終目的地を目指しながら街を少しぶらぶらした。

ライブ会場へ到着。
会場となる朝日座は大正12年に作られ2023年で100周年を迎える映画館だ。すでに外観がとても素敵。大正のデザインとは思えないロゴと赤色のペイントに惹かれる。レトロな受付で料金を払って中にお邪魔する。昔のフォントで記された電話ボックスや、座席のカラーリング、館内に流れるBGM… どれをとっても素敵だった。


催し物の内容は七尾旅人のライブ。一昨年は青葉市子、昨年はGEZAN(マヒトゥ・ザ・ピーポー)と別のライブ会場にて観ていたので、私の中の3強アーティストが今日で全部達成できてしまうと既に感動していた。なので彼のライブを観るのは初めて。彼自身、この朝日座でライブをするのは2度目らしい。以下ライブ感想。

18時半開演。後方から拍手の音が聞こえた。見ると、会場客席からいそいそとステージに小走りで来た七尾旅人さん、ギターとリュックを背負っている。ステージについた彼、「コンニチハァ…」小さい声だった。マイクを通しているのに。チューニングを終えライブは始まった。
今回の公演はとても難しくどういうものにしたら良いか考え込んでしまっていたらしい。南相馬で震災があった土地で、この3月にぼくが歌うことになんの意味があるんだろうと頭痛までしたそうだ。そんな彼の演奏のクオリティは高く、およそ2時間半のライブだったが、全くブレない安定感を持った歌声はやはりプロ。本当に素晴らしかった。それゆえに、それとは対照的な終始自信なさげなMC姿がとても印象的だった。ぼくでいいのかな、喋りつまんないでしょと素直な心内を口に出せる姿に、彼の人間らしさを強烈に感じた。
彼が作り出したステージはとてもアットホームなものだった。震災を機に現地の人と作った曲はとても素敵だった。「あ、そうだ僕の歌よりアレを聴いてもらおう」とスマホを取り出し音源をマイクに近づけた。聴かせてくれたのは『スキーの歌』。少年のスキーに対する楽しい気持ちを歌ったもので「黄色い気持ち〜!♪」と歌詞の中で表現され、それがもう最高。他にも『リトルメロディ』など、この日この地で聴くからこそ胸に響くものがあった。お馴染みの『サーカスナイト』では、いつもライブに親子で観に来てくれているという女の子をステージに呼び、一緒に歌っていた。何度も女の子の頭を撫で、愛でている様子はとても優しい空気をまとっていた。見ているこちらも優しい気持ちになった。
七尾旅人という人がどんな人なのか、よくわかるライブだった。誰かへの徹底的な寄り添いの姿勢があるからこそ、彼にしか生み出せない詞やメロディラインがあるんだろうと感じた。

ライブが終わり、会場を後にする人たち。夜の雰囲気も温かく素敵だ。



二日目。起床。昨晩はかなり疲れたから、チェックアウトの時間までのんびりした。コンタクトを入れた目で鏡にうつる自分を見る。ちょっと酷くて呆然としてしまう。視力が弱いと普段鏡に写る自分の顔がオートフォーカスがかかっているので、まだ見るに耐えるが・・・
・・・
そそくさと洗面台を後にし、出発。

男のパンチパーマ。南相馬を出る道すがら、目に飛び込んできた床屋さんの看板ロゴ。なんて潔いんだ、かっこ良すぎ。

今日は会津若松を目指す。仕事で使う夕暮れの飯豊山脈を撮影したく、急ぎつつものんびり向かった。南相馬から会津若松に抜けるにはルートがいくつもある。一番早く現地に着くのは高速だ。でも今回は弾丸格安と銘打ってるので却下。下道を行く。そっちの方が道中面白い発見をすることが多い。案の定、面白い出会いがたくさんあった。

特に印象的だったのが、道の駅内で遭遇した燻製屋のおじさん。道の駅の入り口を入ってすぐの目の前にいて、声をかけてられた。豆腐、ゴボウ、煮卵、岩魚(骨まで柔らかい)、干し芋、いぶりがっこ、鮭白子、豆、ナッツ、バナナチップなどなど・・・・ありとあらゆる商品を試食させてくれた。しかも全部ほんとに美味しい。何者なんだこのおじさん…。
なんでも脱サラして以来30年燻製屋をやってるとのこと。桜チップへのこだわり、燻製教室も開いていることなど、燻製にまつわるストーリーをたくさん教えてくれた。出会うほとんどの人が快くお話を聞かせてくれて嬉しい。道中やや急ぎ気味だったにもかかわらず、こんなに話を聞きたいと思えたのはおじさんがすごく愛嬌のあるチャーミングなお人柄だったから!とても嬉しそうにご自身のことや、製法に至るまでなんでも話される姿に心を掴まれた。お金のためと言うより、自分が好きでやってらっしゃることが、研究熱心なお姿からよく伝わる。きっと人生そのものを楽しんで愛せている人なんだろうな・・・
燻製といったら酒のアテで塩味が強めのものが多い印象だが、おじさんの作る商品はどれも香りがよく、素材の味が生きている。強い角のたったような味ではないところに、彼らしさを感じた。どれも本当に美味しかった。
お名刺をいただけますか?と聞くとおじさんは「渡辺さんですっ(ニコっ)」と名刺をくれた。あまりに良い出会いだったので、帰宅してからもっと買ってくればよかったと少し後悔。渡辺さんにもっと課金してくればよかった・・・この道の駅は『いいたて村の道の駅 までい館』という所。渡辺さんはいつでもここにいるわけではなく、様々なイベントや道の駅に出店しているそうだ。
これはまたこの地に来てねということだな。うん、きっとそうだ。道沿いにあった隣にあったコメリの残骸地(図図倉庫という場所らしい)も気になったし、東北サファリパークも行かなきゃ。

『燻製工房 木香』の渡辺さん。キャッキャと楽しそうに話してくれるお姿がとってもチャーミング。
会津若松への道中 気になる風景があちこちに

午後4時。ワイナリーも見たし、ずいぶん色んな景色を見た。どこかもう一箇所くらい寄って帰るかと思いながら田舎道を走った。一応良さげなカフェがあったのでそこを目指していたのだが、途中で『道の駅 あいづ』を発見。問答無用でハンドルをきる。
新しめの道の駅だったようで、店内はとても広く内装も凝っていてかっこいい。ふんふんと見て回ると奥の方が飲食スペースになっていた。入り口のメニューをなんとなく見ると、十割蕎麦の文字。ぐぅっ!と心を掴まれた。しかもご丁寧にPR動画まで流れている。なんでも会津若松の蕎麦職人の方々が毎朝作り立ての手打ち蕎麦を持ってきてくれ、それをここでいただけるのだそうな。そ、そんなの、、食べたいに決まってる・・・!!下唇を噛みしめ、眉間にシワを寄せた。くそう…正直お腹はまだ全然減っていない。でも基本的に「いつかまた」のスタンスはやめたい。いつかなんて確証されたものじゃないから。今心の向く方向を掴んでいきたい。だいぶ悩んだが、食べることにした。取材魂だ。我が腹よ、頑張ってくれ。蕎麦を注文した。

外の景色を眺めながら、程なくして蕎麦到着。私の様子を見ていてくれていたのか、配膳してくれたお母さん「あれが磐梯山(ばんだいさん)なのよ。今日は雲掛かっちゃってるけどね、いつもはここからきれいに見えるの。」と教えてくれた。「あれが磐梯山ですか!」磐梯山のお膝元とはよく聞いたものだが、そっか、ここがそうなのか〜!と感動。随分変なところ(田んぼの中)にある道の駅だなぁと思ったが、そっか、磐梯山が綺麗に見えるように、この場所に建てられたのかもしれない。
蕎麦はというと、とてもうるうるしていて透き通るような美しさ。ひとくちいただく。これは、、、神食感だ、、、、!!!美しすぎる水のような口当たり、蕎麦の香りを楽しむというより、この神のような最高の噛みごこちを味わうような蕎麦だった。タレはふんわり甘め。ついていた漬物の小鉢も出来合いのものではなく、手作りされたのもののようで美味しくて彩りもいい。なんと言ってもこの蕎麦!最高に美味しかった。おいし過ぎた。こんなに食欲のない状態で食べても、スルスル完食できるんだから、よっぽどレベルの高い蕎麦だったということだ。食べることを選んでよかった。
会計時、先ほど声をかけてくれたお母さんに美味しかったと伝えると、今回のは『小熊蕎麦工房』の蕎麦だと教えてくれた。明日はまた違う職人さんの打ち立ての蕎麦が入るのだそう。なので今回たまたま小熊蕎麦工房さんの蕎麦を食べられたということ。幸運だ、ツイてる。ナイス判断、お腹もナイスファイトだった。 

だめ押しでジェラートまで食べてしまった。だって赤かぼちゃのジェラート、美味しそうだったんだもの。

時刻は午後5時、さて帰ろう。もう寄り道せず、まっすぐ。そう心に誓って走り出したも束の間、どうしても気になる饅頭屋に遭遇してしまう。(気になった理由は旅行会社とくっついていたから、なぜこの組み合わせ・・・)
『代田まんじゅう』というお店だ。中に入ると笑顔の素敵なお母さんがこんにちは。看板が気になってというと、明治12年からやってると教えてくれる。おすすめのお饅頭を教えてもらい、一つだけ買った。置いてあるのは3種類だったので全種類買ってもいいだろうに、食べすぎでその判断ができなかった。無念。
「すいません、ひとつだけで」と申し訳なく伝える。
「いいえ!いいんですよ!」とお母さん。優しい。
しかもこれから帰ることを気遣ってか、飴玉をふたつお釣りと一緒に渡してくれた。「ここで買い物をしてくださった方に差し上げてるんです」とにこやかに言ってくれた。なんてこった、いいお店すぎる。。。これはまたここを通った時買って帰んなきゃ。ハートフルな気遣いもあってお腹も心も満腹状態。さぁ、今度こそ帰ろうね。

あっという間に帰宅。山形から実家がある秋田までおよそ200キロある下道の往復が普通になっていたので、会津若松から山形に帰宅するまでの道のりはあまり遠く感じなかった。こんなものか、とあっという間に着いた感覚だった。これだったらまた気軽に行けそうだ。

今回の旅もとても面白かった。大まかな目的地だけ決めて、道中の気になった場所は迷わず立ち寄るスタイルを取ったが、それが私にとっては大正解だった。下道をゆっくり車で走ってどこかに行くのは、散歩とどこか似ている。
せっかく知らない土地に行くんだったら、あちこち寄っていきましょうよ。そうすると昔からその土地に根付いているものや人に出会えたりする。観光地で常にウェルカムな状態で両手を広げている場所に行くのもいいけれど、静かに息づくものや地域の人との交流にゆっくり時間を向けるのも素敵。そうした方がよりハートフルな体験が出来るのかもしれない。

行ってみたい場所がこんなに近かったなんて知らなかった。行こうと思えば行けるんだ。自分には車がある。しかも行き当たりばったりの下道旅は、素敵な発見や出会いがたくさんあることを知れた。
もっと旅に出よう。場所に、人に、もっと出会いに行くんだ。


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このエッセイを制作し始めたのは、旅を終え帰宅した翌日3月11日でした。執筆中、声をかけてくださった方が当時福島にお住みだった方で「福島に来て文章にしてくれてありがとうございます」と言ってくださいました。そんな言葉をいただけるなんて逆に有難い気持ちになりました。

つたない文章ではありますが、このエッセイを通し、福島に魅力を感じ現地へ足を運ぶきっかけになれば幸いです。

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2024年度から月1回更新の旅エッセイを企画しております!今回はエピソードゼロとしてお届けしました。
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